レイヤー道〜魅せるコスプレイヤーとなるには〜

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レイヤー道

魅せる事のできるコスプレイヤーになるためのアドバイス

こちらで紹介致します「レイヤー道」とは、コスプレモデルとして弊社への所属を希望しているコスプレイヤーの皆様やコスプレイヤーとして弊社にご登録をお考えのコスプレイヤー様向けの“お仕事に迄活かせる可能性を考慮した”アドバイスとなっております。
従いまして、趣味の範囲で個人的に楽しまれている方他、万人向けのアドバイスでは御座いませんので、ご興味のない皆様はブラウザバックを推奨致します。

お仕事に迄活かせる可能性を考慮とは具体的にどのようなものとかと申しますと、写真や撮影会、イベント等、第三者にコスプレを披露する際、閲覧者や視聴者を“惹き付ける(訴求)”為の工夫やテクニック、知識、情報、努力等を指します。
カリスマレイヤーや有名レイヤーの皆さんの多くは、偶然、脚光を浴びたレイヤーさんが殆どなのですが、まだ数は少ないものの、研究と努力によって人気を博したコスプレイヤーも存在します。
そう言った研究や努力による成果を得たレイヤーさんを“あざとい”と評する方もいらっしゃいますが、サブカル界では既に“あざとい”は一種の褒め言葉です。
ラッキーに頼らない、それがテクニックであり、技術であり、研究であり、努力です。

人気レイヤーとなる為、或いは、ほんの少しでも注目されたい、そんなレイヤーの皆さんは、本ページをご覧頂き、お役立て下さい。

ロメオ・イ・フリエタでは、コスプレ衣装慣例ギフトコーナーで比較的クオリティの高い衣装や造形物の一部、或いは、フルセットをお贈りさせて頂いております。有名レイヤーや著名レイヤーへの道の第一歩にコスプレ衣装や小道具の品質の高さは必要不可欠ですので、是非、ご覧になってみて下さい。


レイヤー道のご注意事項

本ページをご覧頂いた上で、気分を害した、こんなのはコスプレではない、気に入らない、納得できない等のご感想を持たれる方もいらっしゃると思います。
しかし、そのようにお考え頂いた皆様がいるのと同じように、異なった意見や見解があると言うのも事実です。
本ページでのアドバイスの大前提は、“魅せる”事です。言うなれば、“魅せて楽しむ”事にあります。
ですから、楽しむ事を一番にお考えの方は、その信念の下、コスプレをお楽しみ下さい。

コスプレは、趣味の一種です。
その趣味の一種でしかないコスプレをお仕事に迄発展させる事に集約し、研鑽しましたのが弊社のコスプレモデル部門です。
従って、ご意見の違いや考え方等の格差、そもそも、感性とにおいて異なる点が御座います事を予めご了承下さい。

本ページでのアドバイスは、コスプレイヤー万人向けでは御座いません旨をご了承の上、お読み下さい。
本ページをご一読頂き、レイヤー道に違和感がなく、更に上級者を目指していらっしゃるコスプレイヤーの方向けにコスプレ魔道書「コスプロノミコン」と言うジョークコンテンツも御座いますので、ご納得頂けました方のみご覧下さい。

誠に申し訳御座いませんが、本記事におけますご批判等の受付は致しておりませんのでご了承下さい。

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コスプレイヤーフォー!(Cosplayer vor)…コスプレイヤー始動

初めて、コスプレした写真をどこかの媒体(ブログやSNS等のコミュニティ)で披露したり、コスプレイベントにコスプレイヤーとして参加した時、それだけで十分楽しかった思います。
コスプレ仲間も出来ますし、相方に恵まれる事もありますし、撮影してくれるカメラマンもいますし、アップした写真を評価してくれる方もいます。
しかし続ける内に、何か物足りなくなってきた、今一つ満足出来ない、もっとクオリティを追求したい、もっといい写真が欲しい、と思ったレイヤーさんもいる筈です。
本ページでご紹介する「レイヤー道」は、そんな皆さんの為のアドバイスです。

趣味と言うものは、まず始めに自分が満足(自己満足)する為にあります。
自分がより満足する為には、身近な第三者への情報伝達が必要となり、情報を受信した身近な第三者からの評価(勿論、好評価)を期待するものです。
身近な第三者からの好評価を得た場合、その相対評価を身近ならざる第三者に求めます。即ち、第三者からの反応(リアクション)を求めます。
このリアクションがそれなりに得られれば、趣味としては十分となり、更に没頭出来ます。
しかし、このリアクションが満足行かない場合、自身の環境や嗜好の変化によって、該当趣味への重要度は低下します(乖離心理に基づく没頭と言うのもありますので全てではありません)。
これが、趣味の世界、と言うものです。

コスプレは、趣味の一分野です。
従って、上述の趣味の世界と言う見解から逸脱する存在ではありません。
趣味と言うものを継続的に実施するには、お金と時間、何より労力とこれに関わる意気込みが必要となります。
興味を抱くと言う起因からなる瞬発力・行動力と興味を持ち続ける持久力・継続力とでは、後者の方が遙かに困難となる訳です。

本ページをご覧のレイヤーの皆さんは、何か物足りなくないですか?
より正確には、弊社のコスプレモデル募集コスプレイヤーご登録制度に興味を持たれた方は、今現在のレイヤーとしての活動に満足してはいないのではないのでしょうか?

実は、この物足りない、満足していないと言う状況・状態こそが1ステージ上を目指す、或いは、よりレイヤーとして成長するのに必要な感覚なのです。
そして、この想いを抱くに至ったレイヤーさんの前にだけ、、が開けます。それが、本ページでご紹介するレイヤー道なのです。

コスプレの種類と区分

コスプレと一口に言っても様々な分野があります。
原作と元絵、原画等、モデルとなるキャラクターが存在しているキャラコス(キャラクターコス)、元キャラや原作から派生したキャラアレンジコス(擬人化や女体化、頭身変更他)、キャラコスから派生したオリキャラコス(オリジナルキャラクターコス)、特定の職業を連想させる職業コス(連想コスとも。特定職業のアイコンとなっている衣装やそのアレンジによるコスプレ)、日常生活では着用しない衣装やパーティー衣装等の非日常コス(ハロウィンの仮装や一部ゴスロリやボンデージ、バンギャファッション等)他、多岐に亘ります。
上記以外にも、着ぐるみ(マスコットキャラだけでなく、特撮ヒーローのスーツやロボット等の造形物を伴う全身衣装)やドーラー(衣装に加えてマスクや仮面を着用したもの)も含まれます。
キャラコスには、完コスと言う概念もあり、ウィッグやカラコン、小物全てを揃えてキャラに扮するコスプレもあれば、衣装を纏っただけ(着ただけ)と言うのもあります。
コスプレと言う語彙は広義である為、厳密な区分は適当ではありませんが、和製英語としてのcosplayが指すのは、キャラコスやキャラアレンジコスです。世界規模で人気を博している国産サブカルチャーのコスプレは、少なくともキャラコスとキャラアレンジコスとなります。
仮装(マスカレイド)や扮装との線引きは、コスプレイヤーの皆様にとってみれば極自然に分かる事なのですが、多くのメディアや閲覧者はこれをはっきりとは理解しておりません。実際、日本サブカルのコスプレ作品集として海外で発売されているものの中には、単なる扮装(職業コスと非日常コスの融合)のようなものが芸術ジャンルの一種として流通しています。
これは国内でも同じような現象が起こっており、非日常的な衣装を纏っただけでコスプレと見なし、ポートレートのアクセント、或いは、コスプレと言う名を冠しただけのポートレートも数多く存在し、どう言う訳か、それで人気を博している疑似レイヤーも存在しております。

レイヤー道で取り上げるのは、多岐に亘るコスプレの中で、キャラコスとキャラアレンジコスの完コスが該当します。一部、他ジャンルコスにも適用可能ですが、全てではありません。

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キャラ愛…キャラコスにおける原初の想いから魅せる為への変遷

アニコス・ゲーコスは、職業コスと異なり、まず、キャラ愛に始まり、キャラコスに扮するのが一般的な流れです。
事実、コスプレイヤーの皆さんの殆どが、好きなキャラクターのコスプレ、即ち、キャラ愛によってレイヤーとして活動している訳です。

A.キャラ愛は必要か否か?

Q.必要です!!

少なくとも弊社では、キャラ愛がなくキャラクターのコスプレに扮する者を、コスプレイヤーとは呼びません
キャラ愛なくキャラコスに扮した者は、コスプレをしてみた人、であり、コスプレイヤーではないのです。
従って、弊社のコスプレモデルには該当し得ないのです。
例えば、弊社所属の声優やグラビアアイドルがキャラコスをしたとしても、それはコスプレをしたタレント、と言うだけであり、コスプレモデルと言う芸能ジャンルでの活動では御座いません。

では、キャラ愛、と言うものはそもそも何でしょうか?

原作に登場するキャラクターを知っている、そのキャラクターの知識が豊富、そのキャラクターのイメージに惚れている、作品がそもそも好き、兎にも角にもそのキャラクターを愛して止まない…色々あると思います。
趣味としてご自身がキャラコスに扮するにおいて、どのような感情や意図があっても問題ありませんし、キャラ愛が何かを自身に問う必要もありません。
しかし、魅せる事に焦点を当てた場合、自ずと必要なキャラ愛の概念が見えてきます。

魅せる事に必要なキャラ愛とは、ビジュアル(視覚)的に注目を惹き付けるに足るキャラクターデザインの踏襲とその基礎知識、です。

コスプレ、特にキャラコスとは、モチーフとなるキャラクターのデザインに扮する形態模写なのです。
形態模写と言う事は、何よりもまず、視覚に訴える必要が生じ、視覚で認識し得る情報では、内面要素や背景事情の詳細は理解出来ず、各々閲覧者の判断に任せるしかない訳です。
つまり、閲覧者の一次情報としては、視覚的な判断こそが基準となりますから、見映えが良い事に比重が置かれます。
ファーストインプレッションの時点では、精神的要素と言うものは伝わりません。そして、多くの場合、このファーストインプレッションにおいて離脱、即ち、閲覧者は興味を失うものなのです。

ですから、レイヤー道におけるキャラ愛とは、第三者に対してキャラクターの魅力を伝達するに足る視覚的な拘りを指す事になり、レイヤー本人が愛するキャラクター像ではありません。

コスプレ系の写真テクニック集や写真集等のレビューにおいて、批判的な意見を添える文章の多くは、そのキャラクターはそんな感じじゃない、と言う意見を多く目にします。
趣味の範囲で自己満足のコスプレを楽しむのであれば、このような意見でも問題ありませんが、そもそも、キャラクターの創造は原作者にある訳ですから、正解/不正解を出す事が出来るのは原作者だけですし、極端に言ってしまえば、原作と言うものであっても読者や視聴者等受け手が思い浮かべるイメージと言うものが存在し、これに合致し得なければ原作そのものにさえ不満が出ますし、その原作にあるイメージから逸脱した存在として二次制作がなされる事もある訳です。
これを形態模写たるコスプレと比較した場合、共通し得る箇所と言うのは、やはりアイコンとなるキャラクターデザインとなり、必然的に問われるべきキャラ愛が何を指して注力すべきかを紐解く事が出来る訳です。

キャラクターを愛する余り、キャラクターデザインと懸け離れてしまえば本末転倒ですし、そのキャラデザと似ても似つかないのであれば、それこそ閲覧者や視聴者にとってみれば、キャラへの冒涜と受け止められかねないのです。
媒体を通して閲覧するのが原作ですし、コスプレも基本的には変わりません。
つまりは、絶対評価(自分が思う処のキャラクターイメージ)ではなく、相対評価(第三者に受け入れて貰えるキャラクターイメージ)となる訳です。
コスプレを通して第三者にキャラ愛を伝えるにはビジュアルであり、その支持にこそありますから、キャラを愛すると言う自己愛に溺れている限り、評価は得られません。

従いまして、キャラ愛とは、キャラコスに扮した際のトータルビジュアルの善し悪し、と言う事になる訳です。

完コスとは?

完コスとは、原作や元キャラの特徴をほぼ完全に再現したキャラコス(キャラクターコスプレ)を指します。
本ページをご覧のコスプレイヤーの方であれば説明不要の言葉ですが、あまりコスプレに馴染みのない方は、完コスと言う語彙は全く存じ上げないかと思います。
完コスとは、前述の通り、元キャラの完コピですから、完コスと呼ばれるコスプレは必然的にキャラコスを意味します(V系バンドコス等も元となる個人がいる場合、広義なキャラコスに該当します)。
職業コス(ナース服やメイド服他)や非日常コス(ゴスロリ他)は、元となるキャラクターや特定の明確な指標が存在しませんから、完コスと言う概念そのものが存在しません。
職業コスや非日常コスは、コスプレ衣装を纏う(着用する)だけですので、着ただけ、となります。
完コスにおけます基本的な構成は、コスプレ衣装/ウィッグ/カラコン/メイク/造形物(小物等)です。造形物はなくても、完コスと見なされます。
造形物を除き、先述の構成のいずれかを欠いたコスプレは、完コスとは見なされません。
完コスじゃないキャラコスレイヤーの場合、着ただけさん、等と呼ばれています。
職業コスや非日常コスと異なり、キャラコスには元キャラが必ず存在しておりますから弊社では完コスを推奨しております。完コス=キャラコスと見なしておりますので、着ただけの場合、対象外となります(従って、本レイヤー道では対象外となります)。
但し、このニュアンスが理解出来るのは、完コスレイヤー、即ち、キャラコスレイヤーくらいだと思われます(コスプレに馴染みのない方は概ね判別不能かと存じます)。

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衣装選び…キャラコスをする上で最初にして最大の難関

数あるキャラクターの中から自分の好きなキャラの衣装ですし、何より、コスプレにおける最も重要な箇所、それがコスプレ衣装選びです。

ご自身で1から衣装製作する事が出来るだけのスキルを持っていれば、この段階で悩む必要はありませんが、1からの製作と言うのは、やはりハードルが高いと思います。
通常、どこかの衣装販売業者か衣装製作サークル等、コスプレ専門の製作業者から既製品を購入し、これにアレンジ等を加えるものと存じます。

自主製作をしない、或いは、出来ないレイヤーさんの場合、この既製品購入の時点で、その善し悪しの大半が決してしまいます。
それくらい、衣装選びは重要なのです。

公式、国内製、海外製、業者製、サークル製、個人製他、色々な販売ルートが御座いますが、販売価格等の観点から考えた場合、やはり、海外製との関わりに比重の置かれるレイヤーさんが多いと思います。
また、この場合、独自ショップではなく、オークションやショッピングモールからの購入機会が増えると思います。

衣装選びそのもののコツと言うのは、口コミ(バイラル)ではありません。
どなたかが良い、と言われているものをご自身が気に入るか、或いは、写真映え、イベント映えするとは限らないのです。
故に、衣装選びには、販売業者の写真を頼りにし、そのイメージを判断基準とする事が肝要となります。

衣装選びの早い時点でディテール(細かい部分)に拘ってしまうのはよくありません。
全体のシルエットが良くない場合、如何にディテールに拘っていても、イベントや写真等、引きの絵(遠目で見た時の印象)の段階で拒絶されます。
ディテール部分はご自身でカバーするくらいのニュアンスで購入するのがポイントで、何よりも重視するのはシルエットとバランス、映えの3点となります。トルソーで客観的に確認しておくのが良いでしょう。
これを覚えておきましょう。

尚、オークションやショッピングモールに出店している業者からの購入の場合、見本となるコス衣装の画像から類似画像検索を行って下さい。
大抵の場合、見本写真は使い回し、それが仮に正式なルートで売られていたとしても使い回されてる可能性が高い為、類似画像検索を実施しておけば、最も安価な購入価格を知る事が出来ます。
場合によっては、衣装モデルを務めたレイヤーさんを知る事も出来ますから、この場合、衣装モデルを務めたレイヤーさんに直接問い合わせる事も可能です。

衣装のカラーリングについては、色味と見ず、光の加減として見て下さい。
光の加減として見て、そのバランスが良い方が自然光の下でのイベントや写真撮影等媒体を通した時の印象は良好となります。

コスプレ衣装は日用品ではありません。
従って、素材の善し悪しよりも見映えが重要です(素材が良い事も重要なファクターです)。
見映えの善し悪しを考慮した素材選びをする製作業者を選択しましょう。

公式衣装が最高の見映え、とは限りません。公式と言うのは、版権の問題から販売業者が担うべき責任問題とコンプライアンス、原作のブランディングであり、購入者には関係ありません。
公式と銘打っていても、出来映えの悪いものは御座いますから、この当たりご注意下さい(版権元と業者との間で金銭的な遣り取りのみが契約事項となり、デザイン的な指導が皆無、と言う業者も少なくありません)。

ロメオ・イ・フリエタでは、コスプレ衣装関連ギフトコーナーにて、撮影に用いたコスプレ衣装の一部、或いは全部をお贈りさせて頂いております。ご希望のコスプレ衣装があった場合や見映えの参考として手元に置かれてみるのも結構ですので、ご応募なさってみては如何でしょうか?

ベタなコスプレ衣装は持っていて損がない!?

ベタなコスプレ衣装、と申しましても、そのニュアンスは伝わり難いかも知れませんが、所謂、現役レイヤーがほぼ撮影やイベントで着用する事がないコスプレ衣装で、しかし、世間的に認知されたものを指します。
具体的なものを上げておきますと、初音ミクの公式デザイン衣装(VOCALOID2[CV01]パッケージキャラデザ衣装)やエヴァンゲリオン制服(第三新東京市立第壱中学校女子制服)、セーラームーン等です。
キャラコスレイヤーのオタク知識やサブカル情報、及びネット情報と世間一般のコスプレとは無縁の方との知識量や情報量、その感覚、乃至は、偏見との格差は、凄まじいです。
実際、世間的なコスプレについての認知度は、メイド服程度が一般的であり、キャラコスとの差異も区別がつかないのが通例です。
実際、弊社に来ますお仕事についても、コスプレイヤーのキャスティングで最も多く求められるのは、メイド服やボカロ(ここで言うボカロとは初音ミクのみを指し、且つ、パッケージデザイン衣装、乃至は、緑色のロングツインテールくらいのイメージ)、エヴァ等、既に現役レイヤーでは披露しないコスプレが中心です。
もし、コスプレイヤーとして何等かのお仕事をなさりたい場合、前述のようなキャラコス衣装、或いは、メイド服や制服(セーラー服がベター)等とカラーウィッグは押さえておくと有効です。
例えば、らき☆すたやハルヒクラスでさえ、世間的な認知度はかなり低く、ほぼそれが何なのか分からない方が殆どです(コスプレである事は分かるものの何であるか迄は不明、そんな印象です)。
但し、上述のらき☆すたとハルヒを比較した場合、よりらき☆すたの方がコスプレ、と認知して貰えます。それは、衣装と配色バランスがより非日常的であるが故で、世間的なコスプレにおけます認知とは、非日常的な衣装くらいだと思っておいて間違いはなく、コスプレと分かる衣装を求められた場合、より派手な配色バランスやデザインの方が好まれます。

レイヤーの皆さんご自身が知っている知識や情報は、世間的に認知されているコスプレとは全く異なる別物くらいに考えておくと良いです。
例えば、ボカロの衣装でお願いします、と頼まれた場合、それはほぼ確実に初音ミクと同義であり、アイコンとなるのはロングのツインテとなり、衣装は公式パッケージです。
従って、亜種や派生、楽曲依存の衣装は全く不明なものとなり、それどころか鏡音リン・レンや巡音ルカさえ認知して貰えません。
従って、妙にリアルな配色やデザインの衣装に現実的な色合いのウィッグでは、全くコスプレと認知して貰えない事があります。
例えば、テニプリや黒バスそのものを知っていても、その作品のコスプレと迄は分からない、それが一般的です。この辺り、ご注意下さい。

コスプレを知らない方への1つの指標となるアイコンは、カラーウィッグ、です。
世間的な認知でコスプレと言うとメイド服のような非日常的な衣装がキーとなっていますから、広義な意味合いでのコスプレとなってしまいます。
この時、カラーウィッグを被るだけで、何かの漫画やアニメ、ゲームの登場人物なのかな?、オタクな方のコスプレかな?くらいの印象に迄、コスプレの意味合いを狭める事が出来ます。
カラーウィッグは、広義なコスプレの意味合いをキャラコスであろうと認知させる為の1つのアイコンとなります。

衣装購入予定業者(ショップ)の信用度に疑問を抱かれたレイヤーの皆様へ

コス予定のキャラコス衣装の購入を予定し、様々なコスプレ衣装販売業者を探しているかと思います。
ロット生産の商品の価格高低であれば類似画像検索でどうにでもなります。
問題となるのは、販売している筈の商品紹介ページで使用されている写真(画像)が、そのショップとは無縁の製作会社の作品の無断転載等であった場合です。
製作会社と販売会社が異なる事はよくあります。従って、同じサンプル画像(ロゴだけ異なる)が使われている事は問題ではありません。
問題となるのは、フルオーダー品や個人製作品、同コスによるレイヤーの写真盗用です。この場合、販売会社が取り扱っている商品は明らかに異なりますから、サンプル写真と全く違う、と言う被害に遭遇してしまいます。
そこで弊社では、初めて取引をする(してみたい)衣装販売業者の信用調査を、疑問を抱いている皆様に代わってお調べ致します。
調査料金は5,000円です。決して安い料金では御座いませんが、まとまな業者であるか否かを判断し、継続的に利用する予定であれば結果的には元は取れるかと存じますのでお悩みの時は是非、ご活用下さい。
お問い合わせフォームから件名「コスプレ衣装販売業者調査依頼」をお選び頂き、お問い合わせ内容に「業者名業者URL商品名(製品名)商品紹介ページURL」と“具体的に何を調査するのか(商品写真の無断転載の是非等)”の旨記載してご連絡下さい。

仮に衣装販売業者(ショップ)に問題がない場合であっても、海外輸入衣装の場合、製造元や梱包、輸送の各段階において何等かの問題が発生する場合が御座います(これには衣装の到着期間遅延等も含まれます)。上記調査は販売業者が悪徳業者や詐欺紛いの行為があるか否かを対象としておりますので、実取引におけますイレギュラー的なトラブルを防ぐものでは御座いませんのでご了承下さい。
ちなみに、楽天ショップやYahoo!ショップであっても詐欺紛いの販売業者が数多く存在しておりますので、大手ショッピングモールのショップだから大丈夫、とは思わない方が良いでしょう。

コスプレ衣装を自作出来ない者はレイヤーとは呼べない??

全くナンセンスなお話です。
以前はコスプレ市場が遙かに小さかった為、やりたいキャラクターのコスプレ衣装が存在しないと言うケースが大半でした。
その為、ある一定以上の年齢のコスプレイヤーの方は、殆どのコスプレ用衣装を全て自作なされており、小物や造形物も全て手作りなされている方が多くいらっしゃいました。
この時代、販売され購入する事の出来るコスプレ衣装は、特出した人気のある作品とそのキャラコスくらいしか存在せず、従ってキャラ被りが多発し、コスプレとしてのクオリティも低いケースが多かった為、このような感覚を持たれているレイヤーの方も確かにいらっしゃいます。
しかし、購入/自作の違いは、よりクオリティの高いコスプレを演出する為の選択肢でしか御座いません。自作の方がクオリティが高ければ自作を、既製品やオーダー品の方がクオリティが高ければ購入を、それくらいの意識で十分です。
何故なら、ウィッグやカラコン、化粧品に至る全てのコスプレグッズを自作していらっしゃる方は、皆無、だからです。
衣装を自作するスキルのある方は、既製品購入者を蔑むのではなく、よりクオリティの高いものを創作なさる事に注力した方が遙かに効果的です。
また、購入オンリーの方であっても、アレンジメント出来るくらいのスキルを学んでおくと効果的です。
ご自身の体型に合わないブカブカの衣装やバランスのおかしな衣装はしっかりと改良し、また、ウィッグが浮いてしまっていたり、ボサボサにならないようトータル的なクオリティの向上を目指しましょう。

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衣装製作&造形物創作…一段階上の自分だけのキャラコス創出

コスプレ人口が増え、コスプレ市場が拡大し、多くの衣装が購入出来る時代にはなりましたが、しかし、それでも手に入れられない、製作販売されていないコスプレ衣装は多々御座います。
仮に、衣装は手に入っても、造形物や小道具迄は販売されていない場合や販売されていても高価過ぎて購入出来ない状況等あるかと思われます。
そんな時は必然的に手作りしなければならず、好きなキャラコスを演じる、或いは、扮する為に自主製作なされるレイヤーの皆さんも多いかと思われます。

大抵のキャラコスの場合、既製品が販売されております。
この場合、既製品を購入して手直しを加えれば、大抵、クオリティを高める事が出来ます。
しかし、キャラコスとして衣装が販売されるには、1つの指標としてアニメ化が挙げられます。
ゲームや漫画、ラノベ等、キャラコスとして選択し得る媒体は多いものの、これらの場合、かなりヒットしておりませんとコスプレ衣装として販売されないケースが殆どとなります。
これには理由があり、アニメ化の場合、地上波等のメディアで無償視聴が可能な事から認知度が向上し易いと言う点が挙げられ、その他のメディアの場合、有償となる為、既存ファンしか認知し得ない為となります。

上記のような要因から販売されていないコスプレ衣装を伴ったキャラコスを実施するには、必然的に手作りしなければなりません。
また、クオリティや再現性を考慮した上で製作したい方もいらっしゃいますし、コスプレには先行有利(初披露するコスの場合、クオリティよりも話題性を優先する傾向)と言う原則も御座いますので、自主製作をメインとしてコスプレをなさっているレイヤーの皆さんも数多くいらっしゃいます。
同様に、コスプレ衣装は手に入っても、小道具や造形物が存在しないと再現性が乏しい場合等、これらを作らなければなりません。

残念ながら、衣装や造形物製作は、ケース・バイ・ケースとなり、キャラクター1つ毎にその手順や作成法は異なる為、これを1つ1つ事例を示しながら記載して行きますと膨大な量となってしまいますので困難です。
そこで、衣装や造形物の製作に関しまして、その仕上がりにおいてクオリティを向上させるポイントを幾つか紹介しておきます。

衣装製作において、細かな技法や技術論は不要です。
立体裁断と平面裁断、どちらを用いるか等、完成形の出来映えに至る迄の手順と言うものは重要ではありません。
キャラコスの場合、元デザインがありますから、意識すべき事はパタンナーとなります(これが難しいと言うのはありますが)。
ここで求められているのは正確なパタンナーの技術ではありません。技術があれば、職業としてパタンナーとなっている筈です。
求められるのは、二次元の元キャラを三次元に起こした時、如何に見映え良く表現出来るか、と言うイメージとなります。
この点については、造形物の製作に関しても全く同じと言えます。

三次元に起こした時のシルエットとバランス、これが最大のポイントとなります。
如何にパタンナーの知識やスキルがあっても、三次元的なイメージが根本的に欠落している場合、見映えが良くなりません。
これを確かめるのに適切なのが、フィギュア、です。

元来、漫画やゲーム、ラノベ、アニメ等におけるキャラクターデザインには、立体デザインに起こす事を考慮したデザイニングはされておりません。
寧ろ、漫画やアニメの場合、描き易さやキャラ分け、演出的な見映えを考慮してのデザインに注力しますので、これをそのまま三次元化しても、立体的な見映えが良くなるとは限りません。
そこで役立つのがフィギュアです。
フィギュアの場合、立体として製作されますから様々な角度からの見映えを考慮したアレンジが加えられております。
同様に、漫画やアニメのように動かす(描く)事を目的としておりませんから、ディテールアップ等も実施されております。
そこで、衣装や造形物を製作する場合、フィギュアを踏襲したイメージで作り上げますと、必然的に三次元で映える仕上がりとなります。
勿論、フィギュアが出ていない作品も多いのですが、製作への慣れの一環として、既にフィギュアが出ている作品を選択し、元デザインとなる二次元絵から衣装や造形物を作り上げてみて、その完成形を着用し、フィギュアと比較してみます。
この流れを試しますと、シルエット的にどこにボリュームを持たせ、どこを抑えるかが自然と分かってきます。
これを逆引きし、型紙を起こす際に活かしますと美しいシルエットを導き出す事が出来ます。

よく勘違いされている方もおりますが、原作に忠実な再現とは、元絵となるキャラデザのバランスを完璧にトレースする事ではなく、三次元的に立体に起こした場合、その見映えば元キャラのイメージ通り、或いは、元絵のイメージを超えるようなニュアンスを指します。
多くの場合、二次元的なデザインと三次元的なデザインとでは、その美しさや印象度と言うものは異なります。
従って、二次元デザインをそのまま(言葉通り、完璧に)再現したからと言って、良いキャラコスになるとは限りません。縮尺をそのまま、元絵のデザインをそのまま、色塗りをそのまま再現したからと言って、コスプレとしてそのクオリティが高い事にはなりません。何故なら、そもそも元キャラと同じ体型や顔の作りをした人間は存在し得ない為です。
絵の世界にはデフォルメと言うものがありますが、これとは逆にブラッシュアップするのがポイントとなります。
つまり、衣装や造形物の製作においてクオリティを向上させるには、元デザインを三次元的にブラッシュアップした上で再現するアレンジメントが必要となる訳です。

上述に加え、色彩(カラーリング)が重要となってきます。
どちらかと申しますと、こちらは色彩心理学となりますが、衣装に関するカラーリングで言えば、非現実的な配色が、造形物で言えば、よりリアリティな色合いが、コスプレには適切です。
コスプレの場合、コスプレである、と一目見て分かる必要があります。
勿論、キャラコスの場合、カラーウィッグやカラコンで十分ではあるものの、衣装の配色や発色等も大きく影響し、これはデザイン(衣装の形状)だけに限らないのです。
従って、衣装製作の場合、配色を日常の衣類、一般的なファッションと同じようなナチュラルな色彩での仕上がりにしてしまうのは過ちで、所謂、奇抜さが必須となるのです。
逆に造形物の場合、コスプレの小道具と分かっていても、先んじて道具である事をイメージする為、リアルな仕上がりの方が心象がよくなります。従って、写実的な印象での製作が望ましくなります。
当然の事ながら、上記はケース・バイ・ケースですので、衣装そのものがリアル(日常的)な場合もありますし、小道具がファンタジックな場合も多々ありますので、画一的な判断ではありません。
あくまでも、製作段階で意識しておくと仕上がりの状態がよくなる1つのイメージだとご理解下さい。

色彩とも関与致しますが、生地選び、も重要となってきます。
一番分かり易い例ですと、シルクとサテンであれば、同じ光沢生地ではあるものの、色の深みが違う点等が分かり易いかと思われます。
同様に、布地と合皮では全く印象が異なります。
衣装製作に慣れ、扮するキャラコスにおいて比較的多く実施するコスプレの場合、元キャラのイメージにも因りますが、異なる生地で製作してみるのも1つの手です。
例として上げますと、初音ミク公式衣装の場合、一般的な布地で作成した衣装はイベント用、合皮で作成した衣装は撮影用等分けておくと良いかも知れません。
基本的には、写真映えする衣装を用意しておけば良いのですが、イベント、特にダンパ等では衣装が崩れる場合も手作りではよくありますから、分けておくのも良いでしょう。

造形物も製作に慣れてきた場合、撮影用とイベント用を分けて製作するのも手です。
撮影用の小物の場合、その造形そのものの出来映えが良ければ済みますが、イベント等で場を湧かすのには、機械的な絡繰りや工学的な仕掛け(ギミックの類)があると効果的です。
実際、電飾の類やガス噴出、伸縮性や駆動等、動的な機能を持たせる事で、ビジュアルのみならずに見せる事も出来ます。
但し、これらはイベント等、実際に目視している観衆の方向けのアトラクション的要素が高い為、写真的な作品作りに比重を置いている方には不要な技術となりますので、万人向けでは御座いません。

通常イベント/ショー向けイベント/撮影用とで衣装サイズを変更しておく/変化させる

かなり上級者向けとなりますが、イベントへの一般参加と撮影ステージや人前で上がる場のあるイベント、スタジオ等での撮影用で衣装サイズを変更、若しくは、その場で変更出来るようにしておくと便利です。
元来、コスプレ衣装は普段着ではありませんし、況して、部屋着の訳がありません。従って、着心地よりも窮屈、無理をする、と言うのが専らです(フォーマルとカジュアルの違いと同義)。
撮影に特化している場合、撮影用衣装のみで問題ありませんが、撮影用の場合、かなりサイズを緻密に弄っている為、人混みが多く、また、動く事も多い通常イベント等では衣装の破損に繋がります。
写真の出来映えをあまり考えていない場合、画一的なサイズで衣装を作りがち、選びがちです。
ファッション業界での撮影ではよく知られていますが、シーン毎に衣装を詰めたり、変更したりする事があり、例えば、椅子に座った状態と立ち姿の状態では、見映えを意識し、これを弄ります。但し、これはかなり拘った現場であり、且つ、モデルの魅力を引き出すか、衣装の魅力を引き出すか、で考え方は異なります。
これらを全く意識せずに製作しますと、ごく一般的な採寸で作り上げてしまいがちとなります(自身を採寸した上で自分用の衣装を作成したにも関わらず、既製品と同じようなイメージ)。
一般的な採寸で作り上げた場合、恐らく、日常的な活動がし易くなる衣装が出来る筈です。
デザインが極めて良好な衣装の場合、日常的な活動に支障をきたさないサイズでの衣装をまとって普通に撮影してもそれなりに写りますが、コスプレの場合、元となるデザインは既に存在していますからバランスにおいてアレンジする必要があります。
同様に、写真は色彩の変化で物体を物体として認識しますので、衣装のみ(採寸)のサイズで考えてしまうと写真上での見映えが良いイメージになるとは限りません(故に衣装にはデザインや配色、生地選び、ディテールが関わってくるのです)。
例えば、ごく一般的にミニスカートをイメージした場合、膝上10cm以上程度となりますから着用者のスタイル(身長やパーツ)にもよりますが、スカート丈は35cm〜40cm程度で十分となる筈です。しかし、太腿のラインや膝の形、足そのもの骨格、ニーソやサイハイ等を合わせる場合、このような画一的なサイズでの作成と着用では、見映えが悪くなります。
女性の場合、ウエストラインを上へと引っ張り上半身のボリュームをこぢんまり見せた方が美しいバランス印象を与えますから、ミニをイメージした場合、マイクロミニ(膝上20cm以上)で初めて、ミニとしての印象と足の長さを演出出来ます(この場合、当然、上衣の着丈も変更します)。
マイクロミニやウルトラミニ丈では下着が見えてしまう恐れがあると考えるのは、この場合全くナンセンスです。撮影に特化したお話ですから、下着が見えない角度で撮影をするよう打ち合わせをし、チェックを重ねれば良いだけです。一般参加のイベントとは、環境も場所も目的も何もかも違うと言う事をはっきりと認識しておく必要があります。
これはロングでも同じ事が言え、ロングを印象付けるのであればマキシ(くるぶしが隠れる程)でないと印象が弱く、また、シルエットが美しく表現出来ないケースが多々あります。
余程スタイルの良い方を除き、ミディアム(膝下…脹ら脛の形によってはセミロングも含む)からショート丈(膝上10cm迄)ですとバランスが悪くなります。
ミディアムからショート丈は、恐らく、機能性においては最も有効なスカート丈と言えます。しかし、機能性と見映えは概ね相容れない為、所謂、檜舞台、表舞台で着飾る(見せる)場合、心象効果は衰えます。
特にコスプレの場合、元となるキャラデザは二次元作品ですから、そのスタイル等は絵的に理想的なシルエットの筈です。印象効果が大きく作用するコスプレ写真の場合、極端なサイズで演出する事が1つのポイントになるのです。これはスカート丈に限らず、女性であれば、肩幅、バスト、ウエスト、袖丈(裄丈)、着丈、ブーツ丈での影響は大きくなります(男性の場合、どう見せるか、によってポイントは異なります…男っぽくや中性っぽく、ワイルド等々)。女性の場合、窮屈な衣装サイズが最もシルエットを美しく見せるコツです(勿論、全てではありません)。
写真上での見映えを意識した事がない、或いは、衣装そのものしか考えていない(着用し、どう見えるかを考慮していない)場合、上記のような内容は全く理解出来ないと思われます。
コスプレ衣装を自作した場合の衣装サイズは、衣装を作り上げ、その衣装そのものを物撮りする為に作っている訳ではない筈ですから、よく考えてみましょう。
数値だけ見てバランスが悪い、と思い込んでしまうのは、そもそもの考え方、見せ方、見られ方他、トータルにおけますバランス感覚が欠落している恐れがありますので気をつけましょう。
どうしてもイメージ出来ない、そこ迄作り込んだり、着用した上で写真確認をした事がないので分かり辛いと言う方は、サイズ感や身長別/丈別着用イメージ等で検索をするか、ご自身の過去コス写真を用意し、衣装各部位を切り取り、サイズを変更して見ましょう(ご自身の体そのものを整形しないよう気をつけて下さい)。
上記を確認し、ご自身が一番バランスが良い、と感じたものがあった場合、それよりもう1段階上のインパクトを持つサイズ感を選択してみて下さい。大体、そのくらいのイメージで第三者が見た場合、悪くない、と感じるくらいになります。

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ウィッグ選びとスタイリング…プロフ画の印象を大きく左右するヘアスタイル

キャラコスにおける全体的な印象を左右するのがコスプレ衣装だとすれば、顔写真やバストショットにおける最大の印象効果をもたらすのが、このウィッグ(かつら)です。

ウィッグは衣装と異なり、購入するしか御座いません。
キャラコスに用いるカラーウィッグは人工毛で、ウィッグの中では比較的リーズナブルな部類となります。
リーズナブルとは言え、キャラクター毎に大きく変わるカラーリングやスタイルが個々に存在しておりますから、キャラコスを実施すればする程その数は増えますので出費は馬鹿になりません。
その為、間違いのないカラーとスタイルの選択が問われます。

カラーに関しては、実物を見なければ、本当の色合いを知る事は残念ながら出来ません。それどころか、室内照明下と屋外自然光下とでは異なった色合いに見える場合も多々あります。
これは主に、商品であるウィッグそのものの物撮り際の照明(発信側)の問題とディスプレイ設定による閲覧環境の差の違い(受信側)が問題となります。

ウィッグの商品写真が単品(ウィッグのみ)で取り扱われている場合、モニタのカラー調整を弄ってみて確認しましょう。
Windowsのモニタやスマートパッド(タブレット)は、全てではありませんが比較的デフォルト設定のカラー調整が“濃いめ”に設定されている事が多いので、薄めに調整してみるのが良いでしょう。
PCが2台以上ある場合、異なるディスプレイからの閲覧(出来れば、WindowsとMac)して確認、PCモニタと携帯電話(スマホ)等でそれぞれ閲覧する等して、ウィッグのカラー印象を確認してみるのも良いでしょう。

ウィッグの商品写真をモデルが着用している場合、写真そのものをダウンロードするかスクリーンショットで抜き出し、これをフォトレタッチソフトで調整して確認しましょう。
ウィッグモデルの首元の肌の色彩を基準として、これをより自然っぽい肌色に明度を調整してみます(大体の場合、明度を落とします…露光量を落とす)。
明度を落とした際、首元の肌色が不自然な場合、彩度も落とします(調整します)。
首元の肌色がより自然な感じの肌色となった時のウィッグのカラーが、より自然なカラーリングに近しいと言えますから調整して確認してみて下さい。

但し、上記のウィッグのカラーバランスは、あくまでも商品として紹介されているウィッグそのものを購入するか否かの決め手でしかなく、本質的な意味合いとして、そのカラーで良いのかどうか、と言う問題も当然御座います。
例えば、元キャラの髪色が、黒髪なのか濃い紫なのか微妙な場合、黒ウィッグを購入するのか、ディープパープルウィッグを購入するのか迷う筈です。更に付け加えれば、単に黒髪とみなすか、黒色を伴う銀髪と見なすか等、この辺りの判断は個々のレイヤーのセンス次第となります。

上例のような黒髪ウィッグは、特に慎重に選びましょう。人毛のウィッグは高価ですから通常は人工毛となります。人工毛による黒髪は、本当に黒色で染色しており、写真の場合、明度やコントラストでしか調整出来ず、大抵の場合、ヘビーな印象となります(実際の黒髪よりもウィッグの黒髪の方が極端な黒色となります)。特にロングの黒髪ウィッグは平坦な印象になりがちですから、敢えて、濃い銀髪(露光によっては白髪交じりに見えかねませんが)を選択するくらいの大胆さが、時に良い選択になる場合もあります。

一般に、濃いめのカラーリングのウィッグであれば、それ程間違いはありません。
自然光の下では、濃いめのカラーも色味が飛びがちですから不自然さは殆どありませんし、女性レイヤーの場合、露出オーバー気味が頻繁なので濃いめのウィッグくらいで丁度よくなります。

ウィッグのスタイリング

男装コス(男性キャラコス)の場合、勿論、元キャラのキャラデザ次第ではありますが、ツンツン(束感を強調)にする事がよくあります。
一般的に、女装コス(女性キャラコス)よりも男装コスのウィッグスタイルの方が、三次元において不自然さが強調されがちです。
原作キャラデザの忠実再現を重視するのか、より自然なスタイリングにアレンジするのか、この辺りはレイヤー個々人のセンス次第ですが、極端にツンツンさせますと、そもそもウィッグの毛量次第ですが、髪を立てた(髪束の)根元が薄くなってしまい、明らかに被写体として見劣りしてしまうケースが御座います。
毛量を別途補うか、髪束を少なめにするかして調整しませんと、自分で鏡で見た時の印象と写真の印象とに大きな食い違いが出てしまいますので気をつけましょう。
また、逆立てる為にコームで根元に強く髪を押し付けますとウィッグの寿命は縮まってしまいますから注意しましょう。

ウィッグのカット

ウィッグのカットについて、スタイリングを重視した場合、これが最善、と言うものは御座いません。
但し、ウィッグの寿命と仕上がりの印象を考慮した場合、ドライカットがより適切です。
スライドカットやレザーカットは毛先へのダメージが大きく、毛先が細くなって絡まってしまう原因となります。
ウィッグにはCカールのものが多いのでウェットではカットラインが高くなりがちになりますので注意しましょう。
レザーカットは寿命を縮めますがボリュームを抑える目的や逆毛を作る場合には使えます。
同様に、レザーカットでは、毛の表側をカットすると外ハネに、毛の裏側をカットすると毛先は内側にカールします。
一般に、自分でカットする場合、ヘッドマネキンを用いて実施しますが、実際にウィッグを着用した時との印象差を払拭するのは困難です。
ウィッグのカットに慣れており、自身でカットしたバランスがウィッグ着用際のイメージから遠くない場合、自分でカットすれば良いのですが、どうしても着用時の印象と合致しない場合、お近くのヘアサロンにウィッグのカットが可能かどうかを確かめ、プロの美容師にスタイリングしてもらうのも一つの手です。一度セットしてもらえば、それ程崩れるものではありませんから、どうしても無理な場合は頼ってみましょう。
ウィッグをカットしてくれる美容室もかなり存在しますが、コスプレ用のヘアスタイルとなりますと少々勝手が違いますから、元キャラデザと参考となるレイヤーさんのヘアスタイルの双方を資料として持ち込み、相談しながらスタイル調整してみて下さい。

ウィッグの重要性!ウィッグの重要性!

ウィッグだけに限らず、髪型と言うのは日常においても、ファーストインプレッション際、最も強い印象を与えるものです。
同一人物でも、髪型を変えるだけでその印象は大きく異なり、ロングなのかショートなのかヘアスタイルなのかカラーなのか、初見への印象度において最も重要なファクターとなります。
キャラコスにおいてのウィッグは、この日常でさえ大きく影響を与えるヘアが、そのままコスプレにも当て嵌まります。
ウィッグの発色とスタイルがもたらす、コスプレへの印象度は大変強いですから、ウィッグ選びとそのセットには十分気をつけましょう。
極端な話、キャラコスの出来映えは、ウィッグの善し悪しで7割方決まってしまいますのでご注意下さい。

コスプレ用ウィッグは放っておくと直ぐに痛み、使い物にならなくなってしまいます。ウィッグ用ケアグッズが御座いますから、しっかりと品質管理なされます事をお勧め致します。

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カラーコンタクトレンズ…目は口ほどに物を言う

キャラコスにおいて重要なのが目元のアクセントで、1つがアイメイク、もう1つが瞳を彩る、カラーコンタクトレンズ(カラコン)です。

キャラコスでの完コス際、カラコンがないと極めて不自然となります。
カラコンが苦手と言う方もおりますが、カラコンは全てソフトレンズなので本来、装着し易く、違和感もありません。
試した事のない方は、一度、ご自身でお試し頂くのが一番良いと思われます。

アレルギー等体質的にソフトレンズの装着が不向きな方は、この限りではありません。

カラコンもウィッグ同様、その色彩に関しては、実物を見なければ、本当の色合いを知る事は残念ながら出来ません。室内照明下と屋外自然光下とでは異なった色合いに見えます。
基本的に、カラーウィッグと同様、その色味や発色においては実際に着用し、撮影してみなければ分からない、と言うのが事実です。

カラコンの場合、その発色や色彩的な判断は、ウィッグ程分かり易くありません。
全てのタイプのカラコンをモデルが着用した写真はありませんし、また、部分レタッチも可能である為、こればかりは実物を購入し、着用してみなければ分かりません。

また、カラコンの場合、重要なのはカラーだけではありません。
瞳のサイズや眼球そのもの合うか否か(ベースカーブ)、と言うのも課題となります。
サイズが合っていない場合、カラコンが浮きます。正面からの撮影では気になりませんが、斜めからの撮影で視線をカメラに向けますと、浮いたカラコンが瞳の動きについて行かず、所謂、斜視のような状態となります。
カラコンに限っては、見極める手法が乏しい為、実際に試してみる以外御座いません。

印象度の問題から2枚重ねで使用する事もあります(厚生労働省から指導が入るような使用法)。
カラコンに至っては、まず必ず、ご自身の目に適切なものを使用して下さい。眼科での診察、検査、相談を行った上で正しく使用しましょう。
ウィッグやメイクと異なり、何等かの被害や支障を来す恐れのあるものですから、安全第一を心掛けて下さい。
上記を理解した上で、発色の良いものを選びましょう。
ここで言う発色とは、撮影を行い、写真での発色具合です。キャラコスでのカラコンは自然な発色である必要性がありません。寧ろ、写真上での発色が重要です。
発色の善し悪しについては、ご自身で実際にご利用頂いた上での経験か、若しくは第三者に尋ね、その写真を閲覧してみて確認するのが適切です。
勿論、発色が良いからと言って、ご自身の目に合わないレンズを使用するのは危険ですから注意しましょう。

残念ながら、カラコンに関しては口コミだけでは何ともなりません。
瞳の状態や形状、アレルギー他、個々人によって差が御座いますので、十分ご注意下さい。

度入りのカラコン…視力がよくないので度入りレンズを考えている?

近視の方は、度入りのカラコンを使用している事が多いかと思われます。
しかし、本来、キャラコスにおいて度入りのカラコンは、不要です。
度入りの場合、当然、価格が高くなります。また、選択肢が狭まります。
色合いや発色の選択肢が狭まる上、高額となれば、それだけで目元の印象操作で見劣りしてしまいます。
視力が0.2〜0.7程度の場合、少なくとも度入りは不要であり、十分、裸眼でも支障ありませんから、間違いなく不要です。
視力が0.1以下の場合、裸眼では厳しい筈です。この場合、ごく普通に眼鏡を用意しておきましょう。
実際に撮影される時に眼鏡を外せばよく、移動の時は眼鏡をかけておけば問題ありません。
一般に、キャラコスの場合、そのキャラコスの元キャラを知らない撮影者が多いです。従って、眼鏡をかけていても不自然さはなく、撮影の時のみ外せば、視力の問題は解決です。
カラコンは本来、ファッションの為のもので視力矯正の為ではありません。ですから、コスプレで使用するカラコンに度入りは不要で、視力矯正は眼鏡で十分なのです。
ごく普通の、ごく簡単な解決法ですが、意外とこの方法を知らず、度入りカラコン購入で余計なコストをかけてしまったり、選択肢を狭めてしまったりなされている方が多いようですので、ご紹介させて頂きました。

カラコンは、ソフトタイプのコンタクトレンズとなります。
ソフトタイプのコンタクトレンズは、瞳を丸ごと多いますので、大変、目が乾き易い状態となります。
目が乾くとレンズが変形したり、歪んだりしてしまいます。
更に乾燥が進むと、瞳や眼球を傷つける可能性が御座いますので、必ず、ソフトレンズを装着したまま点せる目薬(点眼薬)を常備しておきましょう。

カラコンの貸し借りは絶対に止めましょう。
未使用の新品のみ装着して下さい。
カラコンに限らず、ソフトコンタクトレンズの使用には、正しい用法・手順でご利用下さい。

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コスプレ・メイク…化粧1つで印象は大きく違います

コスプレに限らず、メイクと言うものは、大きく印象を左右します。
コスプレは確かに全体の印象、バランス、映え、スタイル、造形、ディテールに至るトータルバランスによって善し悪しが決まりますが、キャラクターのアイコンとは、衣装だけに限らず、表情によっても形成され、ファーストインプレッションはこれによって舵取りされます。

コスプレ用アイメイクお手本写真 特にアイメイクは基本中の基本となります。

コスプレのメイクは、派手に大きく、これが基本です。
例えるのであれば、舞台用メイク、です。

従って、アイメイクは、強く、大きく実施しなければなりません。
特に二次元キャラクターをモチーフにしたキャラコスの場合、当然、元キャラは現実のそれより“”のバランスは顔の面積に対して大きいですから、これを意識する必要があります。

本質的にはキャラ毎にアイメイクは全て変える必要があるのですが、幾つかのパターンをまず覚えておくのが良いでしょう。
まず、男装コスと女装コスによってアイメイクは全く異なります。
男装コスの場合、顔に対して横向きに、女装コスの場合、顔に対して縦方向に、それぞれ意識してメイクを実施する事が基礎となります。

男装コスのアイメイクの場合、アイラインで目を括ってしまうくらい、強く描いてしまった方が、それっぽく、なります。
これは、切れ長の目を作る基本になる上、女性本来が持つ柔らかさを消し、強い印象を与える効果があります。
二次元キャラの男性の場合、切れ長の目でありながらくっきり二重になっている場合がありますから、アイラインで目を囲んだ場合、ペンシルで二重を目頭を強めに描いてしまっても良いです。
日本人は、目と眉の間、まぶたが広い為、これを狭めて見せるのがコツです。従って、シャドーを強めに入れるのがポイントです。
また、つけまつげは、目尻下にボリュームを持たせると目力が強い印象となります。つけまつげの束をやや太めにするのがコツです。
男装コスでのアイメイクの参考資料として良いのは、V系バンドや宝塚歌劇団、モード系ファッション誌のモデルメイク等が挙げられます。
尚、メイクとは直直接関係ないのですが、男装コスの場合、仮にデカ目カラコンをつけていても、瞳を上向きにし、三白眼っぽく(瞳の下に白目が入るように)するとクールな印象となりますので覚えておいても良いと思います。

女装コスのアイメイクの場合、男装の時のようにアイラインで目全体を括ってしまうのは御法度です。ですから、目頭下にアイラインを強く引くのは止めておいた方が無難です。
アイプチで思い切り二重を作り、つけまつげは目尻上にボリュームをもたせます。普段のメイクよりまつげの束はやや太めに作ります(男装アイメイク程太く黒くしてはいけません)。
ゴールド、シルバーパウダーとハイライトを駆使して、目周辺を光らせる印象でメイクを実施します。ハイライトは、白目を大きく見せる為に強くしますが、瞳の真下に入れないよう、目頭と目尻に入れます。間違っても三白眼にならないよう、気をつけましょう。
女装コスでのアイメイクの参考資料として良いのは、小悪魔agehaのようなキャバ嬢系メイクやギャル系雑誌で綺麗めメイク、綺麗なニューハーフのメイク技術等が挙げられます。
間違っても女装コス際、目の周りを黒くしないで下さい。モード系にしてしまうとクールで格好良くはなりますが、ウケは良くありません。特に、男装コスをメインでなさってるレイヤーの皆さんは要注意です。

コスプレ際のメイクは、兎に角、大きく派手に、強く、極端を意識して下さい。
普段のメイクでは、映えません。これは当然です。現実には有り得ない程、鮮やかな色彩のウィッグやカラコン、衣装を身につける訳ですからナチュラルメイクでは、顔の印象が消えてしまいます。シャドーやチークも強めで良いのです。肉眼で接近して違和感がある事を問題にするのではなく、撮影された際の写真での映えを意識する、それがコスプレメイクの極意です。
メイクを怠ると、如何に写真を後に加工・修正しても駄目です。寧ろ、メイクを怠って、フォトレタッチに頼ると“全部同じ印象”になってしまうますから注意が必要です(レタッチ実施者の趣味が色濃く出てしまい、同じような見映えとなってしまいます)。
著名なレイヤーの方であっても、キャラによって映えが異なる(似合う似合わないがある)理由は、実はメイクが“平坦”、つまり、同一のメイクをしてしまうからなのです。本来、メイクはキャラ毎に異なるもの、と理解しておきましょう。
例えば、同一キャラであってもメイクを変えれば印象は変わります。これは日常であっても同じ事です。

一般に、女装コスメインのレイヤーさんは、メイクが弱いです。逆に、男装コスメインのレイヤーさんはメイクが強めであるが故に女装コスでも同じように強くしがちです(女性レイヤーさんに限ります。男性レイヤーさんの場合、逆となります)。
自分自身が楽しむだけであれば何等問題ありませんが、第三者に見せる事を意識した場合、男装(男性キャラ)の場合は、女性が主なターゲットに、女装(女性キャラ)の場合、男性が主なターゲットとなります。
従って、女装なのにクール過ぎる(仮に元キャラがクールであっても)印象はマイナスです。同様に男装なのに弱い印象だと中性ささえ出せず、単に男の格好をした女性になってしまうだけなので気をつけましょう。

尚、コスプレにおけますメイクは、日常のそれよりも遙かに広義に亘ります。
例えば、腹筋を作る、胸の谷間を作る等もメイク技術の一種となります。
キャラコスの元となるキャラクターは、二次元であるが故に、理想的なスタイルとなっている事が殆どです。これを再現する為に多種多様な技術で補い見せる工夫が御座いますので、是非、皆さん、精進してみて下さい。

判子絵のような慣れ親しみ過ぎたいつものメイク(但し、例外あり)

これからコスプレを始めようと思っていた時、或いは、初心者レイヤーとしてスキルアップを目指していた時、大抵の方は、メイク法、を学びます(気に掛けます)。
特に女性レイヤーさんの場合、コスプレとは無縁、普段からメイクを行いますから男性レイヤーさんよりも、メイクに関しては日常的に接している筈です。
コスプレは始める、或いは、間もない頃、研究しますし、気にしますが、しかし、イベント慣れしてきますと写真表現上でのクオリティより、コスプレとして顔を作る、と言う流れ作業に陥ります。それが、自分なりのテンプレートとなるのです。
テンプレートを作ってしまった場合、ここでメイクスキルは停滞してしまいます。簡単に申し上げますと、いつものメイク、になる訳です。
しかし、常に全く同じキャラコスを実施しているのであれば兎も角、異なるキャラコスをしても同じメイクでは、代わり映えがしなくなります。普段の生活でさえ、社交的な場と日常とではメイクは異なる筈です。にも関わらず、非日常的なコスプレに扮しているのも関わらず、変化が全くないのでは、魅力を自ら軽減させてしまっているようなものです。極端な話、レタッチで十分、となってしまう訳です。
特にキャラコスの場合、元キャラそのものの違いと言うものもありますが、それ以上にカラーウィッグによる視覚効果が強いです。ウィッグは兎に角、印象度が強く表れますから、メイクを一様にした場合、自身の魅力が半減します。自身の魅力を引き出す為にも、メイクの研究を重ねる事をお薦め致します。
但し、上記のウィッグの印象度の強さとも関わりますが、コスの場合、衣装等の与える印象度も強くなります。もし、キャラコスとして各々のキャラに化けると言う点においてのクオリティ向上を目指す場合、メイクスキル向上は必須となりますが、キャラコスを変えてもモデルが同一人物である事を強く印象付け、コスネームの知名度を求める場合、この限りではありません。
コスプレイヤーとしての純粋なスキルとクオリティ向上を目指すのか、或いは、コスプレモデルとしてコスネームの知名度アップを目指す為にモデル当人を認識させたいか等、目的によって異なりますので、後者の場合、より最適化したテンプレートメイクを編み出すのも1つの手と言えます。

舞台用メイクと厚化粧は違います…慣れ過ぎた為に引き起こされる奇妙なメイク

コスプレメイクは、舞台メイクと同じです。
従って、基本的にはメイクが濃くても全く問題なく、特にアイメイクや立体メイクへの拘りは、写真映えやイベント映えします。
しかし、稀ではありますが、おかしなメイクに走ってしまうレイヤーさんもいらっしゃいます。
例としてお写真を掲載する訳にはいきませんので、文章だけでそのニュアンスが伝わるかどうか不明ですが、本人は至って真面目にメイクしていても、コントのようなメイクになっている方がいるのも事実です。ニュアンス的に最も近いと言えば、キレイめギャルメイクと一昔前の黒ギャルパンダメイクの差と言えます。
このようなミスは、偏に“慣れ”から生じます。
ここで申します慣れとは、厚塗りへの慣れであり、撮影した写真を見て、何かが足りないと思うあまり、メイクを足してしまう傾向を指します。
このような加算型でのメイク慣れは、エスカレートしてしまう傾向にあり、一度はまってしまいますと、なかなか抜け出せなくなってしまいます。10代後半のギャル系の方、水商売をなさっている20代前半〜20代半ばの方等にも見られる傾向で、メイクを覚え、或いは、メイクに力を入れ始めてから2〜4年経った辺りに陥り易いミスです。
足し算メイクがエスカレートする時期、大抵の場合、第三者の意見を聞かなくなりがちです。これは、自意識過剰気味な傾向による客観性の欠落時期と重なります。
時に、引き算、をしてみる事が、良いメイクへのコツとなりますから覚えておきましょう。
尚、これとは逆に、レイヤー暦が長くなり、年を重ねると、引き算が過ぎる薄化粧やナチュラルメイクでのキャラコスを実施する方もおります。30歳前後から加齢による素肌のケアを意識し始めますから、この傾向が高くなります。こちらの場合も本来、コスメイクとしては間違いなので、気をつけましょう。

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写真について…被写体としてのコスプレイヤー

イベントや撮影会においてレイヤーが求めらる最初にして最大の功績は、被写体として写真に押さえられる事です。

女性は男性よりも写真に撮られる(被写体となる)事に慣れています。
しかし、それは平均的に、と言う意味でしかありません。
また、日常的なスナップとは異なります。

レイヤーとして経験が長くなると写真に撮られる事に慣れ、且つ、写真周りの知識もついてきます。
ですが、多くの方が勘違いしてしまう事があります。
それは、写真を撮る為の知識が先行し、写真に収められる知識に至っていない事です。

写真を撮るのはカメラマンであり、写真を撮る為の知識や情報はカメラマンに任せておけば良く、レイヤーがなすべき事はカメラに撮られる際、如何にキャラコスを演じ、尚且つ、自身の魅力を引き出すかなのです。
従って、照明がどうだのやレフ板がないだの、レンズがどうだの等は関係ありません。
如何に、レイヤーと言う被写体として、その魅力を写真に収めて貰えるかに集中すべきなのです。

コスプレ写真の善し悪しは、閲覧者にイメージさせるだけの想像力を盛り込めるか否かにかかってきます。
多くの閲覧者は、そのコスプレ写真が何のキャラクターに扮しているのか分かりませんから、少なくとも写真と言う媒体上では、如何に良いイメージを与えるかどうか、となります。
自分が綺麗に映ってるので嬉しいではなく、第三者に対してどのように映って見えるのかを想像する事が肝要です。
コスプレ写真と言うものは、創作物です。
ジャーナリストが追い求める真実の映像ではなく、作品たり得る創作物であり、それは第三者となる閲覧者の印象をもって完成します。
どのようみ見られるのか、どのような印象で受け止められているのか、どんな感想を抱くかを想像し、写真に収まりましょう。

被写体として慣れてきますと、自分の好きなポーズや自信ある角度等が生じます。これはプロのモデルでもそうです。
しかし、これを被写体から能動的に言うのは良くありません。
良いかどうかは、第三者が判断します。
好きなポージングや角度ばかり撮影しておりますと、全ての写真が単調になります。
扮するキャラが異なるだけで、どれを見ても同じ写真では、閲覧者は興味を抱かなくなりますので気をつけましょう。

スタジオ撮影において

ファッションモデルと異なり、被写体としてプロフェッショナルな技術は不要です。
ファッションモデルの場合、カメラマンは連写して膨大な数の写真から最良の写真素材を選択します。
その為、ファッションモデルは、時々刻々と秒単位で表情やポーズを切り替え、最良の写真を生み出す為の精度を上げる、と言うプロの被写体としてのスキルを身に付けています。
しかし、レイヤーの皆さんが同じ事をしても意味がありません。何故なら、カメラマンの腕も違うからです。
そこで必要となるのが、読者モデルのような被写体としてのスキルです。
1つのポージングを決めたら(或いは、要求されたら)、そのポージングのまま暫く静止し、表情のみを大きく変える(無表情/笑顔くらいの差)、と言う手法を取ります。
ポージング毎を大きく変化させ、同様に表情も大きく変える。このように見た目の変化を大きくつける事を意識しておけば、ベストショットが生まれる可能性が高くなります。
スタジオ撮影は時間制限が厳しいですから、屋外ポートレートのような微妙な変化ではベストショットを生み出し辛いと理解しておけば良いでしょう。

イベント撮影において

イベント撮影の場合、周囲の第三者が映り込みます。
レイヤー単体での撮影とは異なりますからスタジオ撮影と同じ要領ではポイントがずれてしまいます。
イベントでの撮影は、一般に自分の撮影を目的としてやってきたカメラマンではなく、数あるレイヤーの一人として、また、イベント会場の臨場感を伝える目的として写真に収められます。
従って、小さなポージングではモブ(背景に映り込む第三者達)に紛れてしまい、印象度は極端に弱くなってしまいます。
ですから、イベントでの撮影(特に屋外)際、極端に大きなポージングをとってみて下さい。
日常生活では有り得ない程、極端に大きなポージングや無理な姿勢を取り静止、これがポイントとなります。
スタジオ撮影ではカメラマンは、貴方と貴方の扮するキャラクターを理解していますから、キャラコスとしてのアイコンポーズ(扮する原作のキャラクターが取るポーズ)を取るだけでも十分ですが、イベントでは貴方と貴方の扮するキャラクターを知らない場合が殆どですから、注目に足るだけの大きなポーズが必要不可欠となるのです。
棒立ちに笑顔では、旅行先での思い出写真です。
非日常であるキャラコスに扮しているのですから、非日常的な印象を与える記念写真を提供するくらいの気持ちで挑みましょう。

被写体としてのレイヤーに求めらるのは、写真閲覧者へのサービス精神と撮影をされている時のナルシズムです。
第三者へのサービス精神と自己愛であるナルシズム、一見すると相反しているように思えるでしょうが、これを両立させる事が出来るレイヤーは脚光を浴びます。
出来れば、サービス精神とナルシズムが直結する程、演出する事が出来るようになれば間違いありません。

時折、第三者のコス写真を指し、ナルシスト、と批判しているレイヤーの方がおりますが、全く見当外れです。
キャラ愛からキャラクターに扮するに至り、これを第三者に披露した時点で、ナルシズムなのです。
自分が好きなキャラを自分が演じ、披露する事は自己愛の表現の1つなのです。従って、同じ趣味を持つ者が第三者をナルシスト呼ばわりするのは自己否定とも解釈出来ます。
タレント業につく者は、少なからずナルシストです。
自分が自分を好きでなくては、どのようにして第三者に好きになって貰えば良いのか不明です。ですから、ナルシストで良いのです。
只、評価を得たい、共感して貰いたい、注目されたい、と願った時、ナルシズム以外の素養が必要となります。これが重要です。

ご自身のコスプレ写真、被写体としての写りがどの程度の指標に達しているかを確認するには、コスプレ写真無料診断コーナーをご活用下さい。

早着替えをマスターしよう

恐らく、趣味の範疇でコスプレを楽しむ上では、全く不要なスキル、それがコスプレ早着替えだと思われます。
趣味でコスプレを行う限りにおいて、ゆっくり着替えるのは何の問題も御座いません。
しかし、仮にモデルとして撮影会に呼ばれた時等では、この早着替えのスキルがあるとないとでは、その後の反応が全く異なります。簡単に申し上げますと、再びモデルとして呼ばれる可能性が高くなります。
例えば、主催者が別途存在している撮影会の場合、撮影時間が定められており、その撮影時間の休憩(撮影者の休憩時間)が被写体にとっては着替え時間となります。
着替えが遅れてれば、撮影会そのものが押しますし、撮影者も焦れます。
ファッションモデルは早着替えも、モデルとしてのスキルに含まれる程です。
もし、1つ上のレイヤーを目指すのであれば、早着替えも意識なさってみては如何でしょうか?

コスプレROMを作ってみよう

コスプレ撮影に慣れ、コスプレ写真が増えてきますと、初めの頃に意識しておりました客観的な見映えにおけます感受性が麻痺してきます。その結果、赤点にはならないものの及第点を得るには足りない写真が量産されがちです。
このような惰性の撮影を払拭する為には客観性が重要となります。その1つの解決策にコスプレROMの製作が挙げられます。
コスプレROMを作成しますと、作品として後で確認する事が出来る上、ROMに収録する写真1つ1つへの意識が高くなり、且つ、それらと向き合う時間も増えますから、コス写真を閲覧する事で撮影時の課題点等を客観的に考える事が出来るようになります。
詳しくは、コスプレROM/コスプレ写真集の作り方講座をご覧下さい。
上講座をご覧頂いた上で、より上質なコスROM製作/販売を実施なさってみたい方は、ROM販売売上向上支援制度をご活用下さい。

本項関連記事は、コスプロノミコンにより詳しく記載されておりますので、該当項をご覧下さい。

レイティングとは?R-15とR-18の違いって?

レイティング(Rating)とは、年齢制限の枠組やこれにまつわる規定を意味します。
商業媒体の場合、写真や掲載内容、映像その他、創作物やノンフィクション問わず、表現やその表現法において業界や各団体、また、各企業によって定められております。
コスプレ写真の場合、基本的にはインディーズ作品(同人作品)が殆どですので(一部商業媒体となるコスプレ専門雑誌は除く)、被写体となるレイヤーや撮影者、創作者の自己判断となっております。
昨今、「艦隊これくしょん〜艦これ〜」においてKADOKAWAから従来のR18作品のみではなく、R15作品にも規制が発せられました。
一般の方には、このR15やR18の差や枠組等、あまり馴染みがなく、疑問を抱いている方もいらっしゃるようです。
これを受けまして、今迄個々人で漠然と判断なされていたであろうレイティングにつきまして、ヒントをお伝えさせて頂きます。
国内におけますレイティングには、G/PG12/R15+(R-15)/R18+(R-18)/審査適応区分外(自主規制作品)、となります。
G(General Audience):一般指定を指し、所謂、全年齢対象の健全作品を意味します。
PG12(Parental Guidance 12):12歳未満(小学生以下)の閲覧・鑑賞際に成人保護者の助言や指導が適当とされる指定です。
性的な表現、暴力、グロテスク、麻薬他、ホラー要素(驚かす、怯えさせる描写)等を含む表現が含まれるものが対象となります。
コスプレ写真で言えば、水着や着衣の乱れ、造形物(武器)を振るっているシーン、フレンチキス(性別問わず)シーン、特殊メイクによる強面、極端なローアングル等、実はかなり広い範囲がPG12対象となります。
例えば、ZONE-00であれば、キャラクター問わず、麻薬ZONE-00(を思わすカプセル)を手にしていたり、これが写っている写真はPG12対象となります。初音ミクを思わせるウィッグやカラコン、メイクをしてはいるものの、衣装が水着であれば、これもPG12対象です(公式デザインの衣装であればGです)。とある科学の超電磁砲で御坂美琴コスで自動販売機を蹴っている再現シーンの写真もPG12対象です。
一般的に、これくらいでもPG12なの?と思われるものがかなり含まれます。尤も、イベント等での即売会では小学生以下の参加者や購入者は限りなく少ないですから、ピリピリしなくても特別問題はないでしょう。
R15+(Restricted 15+):15歳未満(義務教育課程以下)の閲覧・鑑賞を禁止する指定です。一般にR-15として知られる規定です。
PG12よりも刺激の強い描写やいじめ(各種ハラスメント)、放送禁止用語を伴うものが対象となります。
コスプレ写真で言えば、着衣の損傷や血糊を用いた撮影、衣装の一部を外して下着(類する着衣)を晒す、極度なローアングルや胸元の接写(コスプレの全体像が不鮮明な写真)、カップリングを示唆する2人以上の被写体による性的なイメージ描写を伴う極端な接触等はR15+対象です。
例えば、進撃の巨人であれば、審議の最中、聴衆の面前でリヴァイ兵長が動けない(拘束状態の)エレンを蹴り飛ばすシーンは、R15+対象となります。ポイントは、作品(原作)を知っている者による解釈ではなく、その再現シーンを1つの写真として切り出した時、作品を知らない者がその写真1枚見て、どう解釈するかがキーとなります。
一般的に、エロスな表現において刺激の強い写真のみがR15+と勘違いされているようですが、そうではありません。再現シーンの為に着衣損傷や傷跡、血糊、汚れ等をクオリティを高め、加工した結果、R15+となるケースも御座います。
R18+(Restricted 18+):18歳未満(高校生以下)の閲覧・鑑賞を禁止する指定です。一般にR-18として知られる規定です。
R15+に加え、著しく性的感情を刺激する描写や著しく反社会的な行動、麻薬・覚醒剤の使用を賛美する等、極めて刺激の強い表現を伴うものが対象となります。
こちらは分かり易いと思いますが、例えば、アニメにおいて本放送では規制が入っており、BDでは規制が外れる等の描写や表現は、確実にR18+対象です。具体的には、女性の乳首が写っている時点でR18+対象です(男性は含まず)。
審査適応区分外(自主規制作品):R18+よりも過激な描写を伴い、掲載や公開を禁じ、特定環境下のみ、或いは、個人の責務において閲覧・鑑賞が許可される作品です。
所謂、アダルト作品です。性別問わず、性的な絡みのあるものは全てこちらに含まれます。
尚、国内では、如何なる場合であっても性器を公に露出・公開する事は禁じられております(これが自主規制作品に該当します)。
基本的に、ROM製作や販売を行っていないレイヤーの皆さんには、あまり関係のない話ですので問題ないものと思われます。
商用目的ならざるレイヤーの皆さんは、レイティングではなく、その写真が閲覧する第三者の多くにとって、不快にならない写真を心掛けておけば問題御座いません。逆に申し上げれば、閲覧者の多数が不快に思う写真の公開は避けた方が良いかと思われます(非公開設定や指定ユーザー公開、閲覧層制限他)。

上記のレイティングは弊社の指標です。従いまして、これが全てにおいて共通する規格では御座いません。
イベント主催者や原作版権者による判断や指示、定義等、別途用意されている事がより一般的なので、あくまでも目安とお考え下さい。
尚、商用ではない写真公開際でもレイティングが適用されるケースも御座います。最もポピュラーなのが、コスプレ専用SNSでの写真公開です。こちらはSNS運営者の一存となりますので、各SNS運営にお訊ね下さい。

十分な写真が撮影できるようになりましたら、コスプレ写真集やコスプレROMを作ってみましょう。
コスプレ写真集のような作品を作る事で客観的に自身のコスプレを再確認する事ができ、よりコスプレのスキルが向上します。
コスプレ写真集やコスプレROMの作り方については、コスプレROM/コスプレ写真集の作り方講座をご参照下さい。

異性装コスプレについて

異性装コスプレとは、自身の肉体的性別とは異なる性別のコスプレを指します。男性であれば女性、女性であれば男性のコスプレです。
一般的に用いられる言葉とは異なり、コスプレイヤー(キャラコスレイヤー)の場合、女性であっても女性キャラのコスプレは女装コス、男性キャラのコスプレは男装コス、と呼びます(呼ぶ事が多いです)。従って、女装コス、と言った場合、男性が女性キャラのコスプレをする事のみを指さないのでご注意下さい(女性レイヤーが女装コスをする、等と使う場合があります)。
コスプレイヤー人口比率は、女性の方が遙かに多くなります(勿論、男性レイヤーも数多くおります)。
従って、ごく一般的には、コスプレにおけます条件や環境は、女性レイヤー向けとなっているのが通例です。
ですから、女性レイヤーが女装コス(女性キャラコス)/男装コス(男性キャラコス)等の異性装コスを行う分には、ほぼ規制は御座いません。
しかし、これとは逆に、男性レイヤーの異性装コス、即ち、女装コス(コスプレのみならず、女装そのもの)を禁じているイベントは、かなり存在しております。
こちらに関しましては、コスプレイヤーの人口割合的に、レイヤーを取り巻く環境そのものが女性レイヤー向けになっている事から生じるイベント主催者側の自主規制の範疇ですので、素直に従って下さい。
弊社でコスプレと言う語彙を使う時、キャラクターのコスプレ(キャラコス)を指しますが、より一般的なコスプレと言う語彙には広義な意味合いが含まれ、その中には、フェティシズムや性的な内容等が含まれる場合が御座います(厳密には、異性装と異性装コスは異なります)。
キャラコス以前に、これら性的な嗜好を伴う異性装と言うものも存在し、少なくともキャラコスを対象としたコスプレ・イベントでは、その種別が判断出来ないケースに伴う大まかな規制かと思われますので、特に異性装コスも行う男性レイヤーはご注意下さい。

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クオリティの向上…自己満足から脱却、閲覧者をうならすコスプレを目指す

コスプレを実施して行くと言う事は、必然的に時が経ちます。
コスプレは概ね、写真として残すので、過去のコスプレを確認する事が出来ます。
現在では、多くのサイトでコスプレ写真をアップする事が出来ますから、その写真を多くの方が見る機会を得てはおりますが、しかし、閲覧者による反応(リアクション)が期待出来るのは、クオリティの高いコスプレです。

折角、写真をアップするのですから、多くのリアクションがあった方が気分が良いです。
不特定の第三者からのリアクションを求めていないのであれば、メールかストレージサービスを利用して仲間内だけで写真を共有すれば良いのですから、多かれ少なかれ、反応があった方が良い訳です、精神衛生的なお話です。
多くの反応を期待する上で、最も建設的な近道は、コスプレのクオリティを向上する事です。
例えば、コスプレとは無縁の価値判断、つまり、顔が可愛い、ルックスが美しい、スタイルが素晴らしい等は、最早、生来のものですから、外科的な整形でもするしか向上方法がありません。
しかし、コスプレとしてのクオリティは、スキルを身につける事で向上させる事が出来るのです。
即ち、どなたでもコスプレ力の向上は出来るのです!

コスプレのクオリティ向上に必要なのは、見る目を養う事から始まります。
まず、過去の自分のコスプレ写真を見てみます。
その過去の写真を見て、酷い/駄目/甘い/レベルが低い/黒歴史、そう感じる事が出来た方は、目が養われてきている証拠です。
スキルの向上に必要なのは、見極める目が不可欠で、これは相対的な評価を下す事が出来るか否か、客観的な見方をする事が出来るか否かが大きく関与してきます。
これは丁度、絵を描くスキル、に似ています。
過去に描いた絵より、今描いた方が上手い絵が描けるのと同じように、過去に扮したキャラコスを現在扮してみた場合、今の方がより良いキャラコスが出来るのであれば、コスプレのクオリティは上がっている事になります。

同様に、同じキャラコスに扮したレイヤーさんの写真と比較する事も重要です。
コスプレと言うものは趣味の世界ですから、自分が満足すれば基本的にどんなものでも本人にとっては良いのですが、閲覧者と言うものは必然的に同キャラコスを見比べています。
例えば、インターネット上での検索と言うものは、キーワード検索が主ですから、同作品・同キャラの写真は列挙して検索結果に表れますから、必然的に相対評価を下します。
何らかの、より正しくは、好意的な評価を得たければ、同キャラコスにおいて相対的に良いと思われたコスプレを実施した方がよく、その為に必要なのがクオリティな訳です。
ですから、自分ならざる第三者のキャラコス写真を良く見ると言う作業は、自分にとっても大変、有益な経験となるのです。
この時、自分よりもクオリティが高いか否か、と言う正しい判断が出来る素直さも必要になってきます。
どれ程、第三者の写真を閲覧しても、ケチをつけているだけでは、自身のスキルアップには繋がりません。
良いキャラコス写真は、良いコスプレと認め、そのテクニックを分析し、学び、自身のスキル向上に役立てましょう。
もし、写真を見て、私の方が上、だと判断した場合、実際の反響や反応を確認してみましょう。自分の方が良いコスプレだと思っており、しかし、反響が劣っている場合、世間とのズレが生じております。その場合、世間に自分のコスプレを評価させるべく動くのではなく、世間とのズレがどこにあるのかを探し、理解し、そのズレた感覚をまずは自ら修正する事から始めましょう。
世間とのギャップを埋め合わせる方が余程建設的であり、こちらの方が遙かにクオリティ向上の近道となります。

1つのキャラコス(完コス)に扮した時、あらゆる角度から撮影し、写真をとっておきましょう。
それこそ、頭のてっぺんから背後から、ローアングルから、棒立ち、無表情に至る迄、様々な写真を膨大に撮影し、あらゆるパターンからの自分のコスプレ姿を確認しておきましょう。
これを確認しておきますと、被写体として、カメラマンの位置によって、どこに意識を集中させれば良いか理解出来てきます。
本来、ポートレート写真の場合、膨大な写真の中から、より良い写真を選択する事になります。
従って、より良い写真が撮影されるであろう精度の向上を考慮しますと被写体としてのスキルは向上致します。

コスプレと言うものは、イベント等のリアルな場ではファッション的な要素、写真等の作品としてはポートレート要素、となります。
つまり、元となる人物(レイヤー本人)と各種コスプレグッズ(衣装や小物、メイク他)との融合、調和から成立し、閲覧者にどうイメージさせるかがキーとなります。
ですから、単にコスプレ衣装の出来映えを向上させれば良いコスプレとはなりません。
あくまでも被写体としてのスキルアップと共に、コスプレ周りの小物類の出来映え向上を目指す、と言うのが肝要となりますのでご注意下さい。

ロケーションにこだわる??…美しい屋外ロケを伴うコスプレ写真撮影??

コスプレ写真とは、通常のポートレートよりも閲覧者に対して、より多くの想像を与える為のイメージ映像(画像)です。
もし、十分なイメージを与えるだけのクオリティをレイヤー自身が有し、また、衣装や小物を揃えているのであれば、美しいロケーションでの撮影は最適となりますが、コスプレそのもののスキルが低い場合、背景に負けてしまいます。
これはレタッチ際、強めのエフェクトをかける事にも同じ事が言え、被写体が背景やエフェクトに負けてしまうようでは、コスプレ写真としての魅力は半減してしまいます。
十分なスキルやクオリティを身につける前にロケーションに拘るのは間違いです。
ロケとは、あくまでも被写体を美しく撮影する為の空間的な小道具に過ぎず、コスプレ写真で言うのであれば、それはコスプレの小道具の1つ(大道具なのです。
ポートレートである事を忘れないようにしましょう。

コスプレ写真はポートレートですが、ポートレートを意識し過ぎない

コスプレ写真はポートレートの延長線上にあります、と説明してきているのに、このタイトルでは違和感を感じられるかもしれません。
では、実際に私服を着用し、ポートレートを撮影してみて下さい。
恐らく、その出来映えは、ごく普通の、よく見る、ありきたりなポートレートになってしまっている筈です。恐らく、この辺りの感覚は、レイヤーさんよりも腕のあるカメラマンさんの皆様のが分かり易いかと思われます。
ポートレートは歴史がありますから、研究され尽くされています。それだけに、カメラマンの技量や感性、モデルのポテンシャルや魅力がそのままダイレクトに写真となって現れます。ちょっとやそっとの加工や修正では、優れたポートレートには遠く及びません。しかし、同様に誰でも撮影する事ができ、撮影される機会が多いのです。それだけ奥深い世界です。
大体、平均以上のスキルを持っているカメラマンによるポートレートは、被写体が誰であれ、そこそこ見られるポートレートになりますが、それだけにどれもこれも同じように見えてしまうと言う欠点があります。要は、及第点を得てからが長い道のり、それがポートレートです。
では、コスプレイヤーとして撮影慣れしている方が、私服でのポートレート撮影をした場合、どのようになるかと申しますと、大凡、コスプレ写真よりも印象度が低下する傾向にあります。
これには理由があり、撮影慣れとモデルとしての力量は、等価ではない為です。
大抵の場合、コスプレ写真でそれなりのクオリティを出していても、私服ポートレートではパワーダウンします。これは、モデルとカメラマン双方に問題があり、また、印象度の強い写真を生む事がどれだけ大変かを暗に物語っているのです(そのレイヤーのファンの方であれば賞賛なされるかも知れませんが、一作品として優れているかと考えた場合、なかなか困難が予想されます)。
この大きな理由に、モデル/カメラマン双方の技量やセンス、資質があると共に、どのような作品として写真を残すか、と言うイメージが、通常のポートレートの場合薄れがちとなり、特にモデルによる表現イメージが乏しいケースが上げられます。
その決定的な差、イメージ像を思い浮かべ、表現出来ているかどうか、最も見てとって分かり易いのは、水着を着用してのポートレートとグラビアとしての表現の差です。後者の方が、何をイメージして表現するか、より限定的である為、双方を見比べた場合、印象度は後者のが強くなります(好意的であるか否かは閲覧者によりますが、印象度はより後者の方が強く写りがちです)。
上記のように、通常のポートレートとコスプレ写真とでは、その指向性が異なり、コスプレと括る事で被写体も撮影者もより具体的なイメージをし易くなりますから、コスプレ写真のクオリティ向上を目指すのであれば、ポートレートそのものを極めるのとは異なる事が理解出来るかと思います。
この辺りの感覚は、イベントでのスナップとスタジオ撮影との違い、これくらいだと思ってみて下さい。ポートレートを仮に極めても、優れたコスプレ写真が撮影出来るとは限らない、そうお考え下さい。

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ターゲット選び…どんな人達に見て貰いたいのか見せたいのか

魅せるレイヤーを目指す時、重要なのは、誰に見せるか(見せたいのか)、を想定する事にあります。
見せたい相手や見て貰いたい対象をターゲットと呼びます。

例えば、コスプレ仲間や友達を探したい(作りたい)場合、ターゲットはレイヤーに限定されます。
あわせや相方を探しているのであれば、同作品のキャラコスをしているレイヤーがターゲットとなります。

見て貰いたい対象者に対して、その対象者が興味を持つであろうポイントに“寄せる”事が秘訣です。
ターゲットに寄せずに惹き付けようとしても無理です。ターゲットに寄せてから惹き付けるのがコツです。
写真の項で触れたサービス精神とは、このターゲットへの寄せに該当します。

男性と女性とでは、感性において異なります。
かわいいと思うポイントや綺麗、格好いいと思うニュアンス、良い写真、良いコスプレと判断する基準が異なります。
また、女性同士のコミュニケーション、特に社交的な場合、褒め合う(馴れ合う)傾向にあります。
スキルアップを望む際、褒め合いや馴れ合いは障害となります。

ターゲットに対しての寄せ方が間違っている(ピンボケしてる)場合、リアクションはありません。
リアクションはリアクションを呼びます。従って、リアクションが乏しい場合、それは貴方の寄せ方がピンボケしており、サービス精神において不十分な状態、ナルシズムがサービス精神より勝っている状態と言えます。

分かる者だけが分かればいい、と言う考え方では、反響は常に受動的な待ちの状態となります。
分かる者だけが分かればいいで通るのは、芸術作品だけで十分です。
しかし、注意して下さい。貴方が扮しているキャラクターの原作は、芸術作品でしょうか?
もし、大衆向けの商業媒体が原作であった場合、それは芸術作品ではありません。
つまり、扮装するキャラクターの元が芸術対象物ではないのに芸術を目指した場合、根本的に別の何かが必要となってしまいます。
このような状態は、ターゲット選びが出来ていない独りよがりな作品となり、これこそが批判対象となるべきナルシズムの極みと言えるかも知れません。

ターゲットを選んでおくと、次に扮するキャラコスの目処がつきます。
予定コスとは、一般に自分が好きな作品の好きなキャラクターを上げ、これに扮したいと願っているスケジュールですが、ターゲットを意識した場合、必然的にやるべきキャラコスが定まりますので、よりスケージュリングが的確なものになります。
ターゲットを予め選んでおけば、コスプレすべきキャラクターも見付かる、そうお考え下さい。

コスプレスナップ/コスプレポートレート/コスプレグラビアの違いについて

ROM製作・販売をなされているコスプレイヤーとそれらに無関係な趣味としてのコスプレイヤーとで最も差が現れるのが、このコスプレポートレートコスプレグラビアです。
コスプレ写真は言う迄もなく、ポートレート(人物写真)です。
記念として残すコスプレ写真は、本来特別第三者を楽しませる必要のない記念写真ですから、全てコスプレポートレートとなります。多くは、コスプレスナップとなります。
コスプレスナップは単にコスプレ姿やイベント参加した際に撮影する記念写真です。
コスプレポートレートは、スタジオでの撮影やロケを伴い、ライティングやメイク、小道具に至る迄、気を遣って撮影する上質な写真です。
第三者に見せる目的、概ね異性をターゲットとした場合、グラビア写真のような見せ方になります。これがコスプレグラビアです。
ネットの片隅で、エロレイヤーや露出狂等と揶揄されているケースが見受けられますが、大抵の場合、このコスプレポートレートとコスプレグラビアの違いです。
レイヤー自身が楽しむ目的のコスプレ写真がコスプレポートレートのケースが殆どで、レイヤー自身以外の第三者を楽しませる目的がコスプレグラビアです。
コスプレグラビアは往々にして、ROM販売等の商用目的が殆どですからこれを批判する者も多いのですが、そもそも趣味であり、その目的と表現法の違いがありますから批判する謂われも批判される謂われもありません。
コスプレ写真と言うものを画一的に述べるのではなく、コスプレスナップ/コスプレポートレート/コスプレグラビアに大別されていると言う事実を知り、これは大きく目的や描写、表現法が異なると言う大前提を理解し、自身の価値観と異なると言う一点で批判なされるのは控えましょう。

コスプレグラビア写真そのものは何等問題がありません。レイティングに誤りがなく、自発的な購入者がそのROMを個人的に閲覧する上では誰の批判も受けませんし、その批判を聞く必要も御座いません。
但し、その撮影において、或いは、イベント参加際、公序良俗に反するような表現は絶対に止めましょう。これはコスプレ以前の、コスプレとは無縁の法的な問題です。

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アイキャッチコス(キーコス)の創生…自信のあるキャラコスを見付ける

著名なレイヤーさんには、総じて、ヒットコス(人気の切っ掛けとなったキャラコス)があります。
ヒットコスは大抵の場合、自分の手元を離れた媒体で取り上げられ、知らない内に話題となり、その反響が再び自分の処に戻ってくると言うサイクルを指します。

手元を離れた場所で話題となる場合、概ね、写真が転載されています。
肖像権や見知らぬ場所での話題に違和感や嫌悪感を抱く方も多くいらっしゃいますと思いますが、注目される切っ掛けの多くは、こうした口コミ(バイラル)に伴う影響です。
ですから、極端に手元から離れた箇所での話題を嫌う必要はありません。
勿論、話題となり注目されれば、批判や嫉妬等、アンチと呼ばれる存在も出現します。
しかし、ファンとアンチは表裏一体の存在です。ファンがいない状態ではアンチは存在しませんし、アンチがいると言う事はファンもいるのです。
注目を得ようとしているレイヤーにとっての敵は、アンチと呼ばれる存在ではなく、誰からも興味を示して貰えない状態、つまり、ノーリアクション、スルーされる事が最もきついのです。

ヒットコスを生み出すのは、容易い事ではありません。
キャラコスの対象となる原作が流行っていなければ話題になる可能性は少なく、話題になっても反響は小さくなります。
勿論、そもそもそのキャラコスが似合っている必要があります。
そのキャラクターのイメージにピッタリ、或いは、そのイメージを超えるようなインパクトが必要となります。
即ち、原作そのものが話題となっている上でキャラクターイメージと等価、或いは、これを上回る印象を与えるだけの素材が、能動的なアクションを実施するであろうユーザーの目に留まる必要があるのです。

このように、ヒットコスを生み出すには、タイミングとクオリティ、更には受取手のアクティブ性に左右されますから、なかなか上手く行くものではありません。
ですが、このラッキーヒットを只待つだけと言うのは得策とは言えません。
そこで必要となるのが、アイキャッチコス(キーコス)です。

アイキャッチコス(キーコス)とは、レイヤーとしての貴方の代表作たるキャラコスを指します。
この人と言えば○○○(キャラ名)のレイヤーさん、そう印象付けられるようなキャラコスです。

実は、ヒットコスで著名となったレイヤーさんは、総じてコスプレのクオリティが高いものの、やはり、ヒットコスとなったコスプレが最上の出来映え、と言う事が多いのです。
これには理由があります。
キャラコス、特に完コスの場合、ウィッグやカラコン、メイクを元キャラに合わせます。
その為、どうしても“似合う/似合わない”が存在します。
○○さんの○○○キャラのコスプレは最高だが△△△キャラのコスは今一つ、のような状況は往々にしてあり得ます。
これは必然です。普段着や日常の髪型、眼鏡やアクセサリーでさえ、似合う/似合わないは存在するのです。非日常的なコスプレであれば尚更と言えます。

キャラコスのウィッグでは、ピンクや青、緑、赤、微妙なグラデ他、現実において天然の自毛は存在し得ません。
それ故、実際に扮してみないと、似合うのか似合わないのか分かりません(想像は出来ますが、実際に写真に収めて見ないとその善し悪しは分かりません)。
ですので、必ず、試してみる、事が必要になります。

重要なのは、似合う/似合わないの判断は、第三者に委ねる事です。
似合っていれば反響があり、似合っていなければ反響は乏しくなります。
現時点でそもそも反響が乏しい状況である場合、第三者に直接尋ねても良いでしょう。
しかし、コス友やSNSのフレンドでは評価が甘くなる(社交的な反応となる)為、参考にはなりません。
厳しい評価をつけてくれる第三者に意見を求めましょう。何故なら、無関係な第三者の意見は、常に過酷だからです。

似合っていると評されたキャラコスを自信のあるキャラコスとし、まずはこれをアイキャッチコスとしましょう。
アイキャッチコスで興味を抱いてくれたユーザーは、貴方の他のキャラコスも閲覧します。
そして、アイキャッチコス以外のキャラコスにも興味を示してくれれば、貴方のファンになってくれる可能性が高いのです。

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コスプレで有名になるには?…有名コスプレイヤーになるには

コスプレで有名になる、このような内容で文章を書く事になるとは思いませんでしたが、どうやら「コスプレで有名になる」あるいは「有名コスプレイヤー」に興味がある方(なりたいと言うより興味本位だと思われますが)が本サイトに少なからずいらっしゃっているようでしたので、少しだけ記載しておきます。

上述の被写体としての意識、ターゲット選定、アイキャッチコス創生等を意識していれば、少なくともこれを意識していない方よりは“反響”があります。
但し、上述の通り、クオリティを上げたからと言って、必ずしも人気が出る、著名になれる訳ではありません。

レイヤーとして有名になれるか、と言う類の質問はコスプレ関連SNSやナレッジコミュニティ等にも見られ、回答者もおりますがちょっと的外れです。
この辺りは専門的な分野となりますのであまり開示出来るものではないのですが、ヒントだけお伝え致します。

まず、SNS内での人気度は殆ど無意味です。
理由は、これらSNSはレイヤーの為のSNSですから、レイヤー内での知名度に該当し、これが何を意味するのかと言うと甚だ疑問だからです。
ここで言うSNSとは、Cureをはじめ、COSTYPEやコスプレイヤーズアーカイブ、L's Salon、LayerCloud、WorldCosplay、AMPLE!等を指します。
WorldCosplayとAMPLE!は、写真共有サイトとしてのサービス色が強いので無駄ではありませんが、写真共有サイトとして活用するのであれば、tumblrで十分です。
また、SNSと考慮すればFacebookでも良く、使い勝手の問題はありますが、プロモーションと考えれば悪くはありません。

そもそも、有名/著名、と言うものをどこに置くか(策定するか)にもよるのですが、仮にレイヤー以外への認知度(コスプレや原作を知らない者に迄、自身をPRする)、とした場合、上記SNS群では不完全となります。
勿論、これらSNSから写真が転載され、2chやふたば、また、まとめブログ等で認知度が上昇する事が最もポピュラーなのですが、この場合、やはり写真の善し悪しが大きく左右します。

この時、各種SNSの検索機能と言うものに注目してみましょう。
コスプレ写真だけに焦点を当てた場合、検索機能が充実、あるいは比較的検索し易いのは、コスプレイヤーズアーカイブ、WorldCosplay、tumblr等が上げられます。
しかし、コスプレ写真の枚数的に申しますとCureが多くなります。
CureとWorldCosplayは姉妹サイトですが、前者は国内向け、後者はマルチリンガリゼーションです。
では、両者の違いはユーザーの国籍だけなのか、と申しますとそうではありません。
ここでの大きな違いは、キャラクターに扮するコスプレの種類に違いが現れます。

ターゲット項でも書きましたが、興味対象となるキャラコスが国内レイヤーと海外レイヤーとでは違う場合があります(勿論、共にヒットしているものが大半です)。
これは放送状況や翻訳のされ方、国民性、民族性他様々あるのですが、国内でコスプレされるキャラと海外でコスプレされるキャラとに若干の食い違いが生じます。
しかし注意して下さい。共に、日本国内で放送されているアニメや販売されている原作なのです。同じ国内原作によるキャラコスなのに、国内レイヤーは少なく、海外レイヤーに人気、と言うのもあるのです。

海外レイヤー、特に日本原作のキャラコスに扮するレイヤーが多いのは、東アジアと東南アジアです。
そして、この地域に住むレイヤーの皆さんは、その地域における所謂中間層、どちらかと言うと裕福な人達です(物価が違いますから資産の多さではありません)。
従って、一人当たりが挑むキャラコスが海外レイヤーの場合、多くなります。
これを紐解いて行きますと、とあるキャラコスは海外レイヤーだけ、と言う状況になる場合があります。

これが何を指すのか?
実は、国内だけに目を通した場合でも同じような現象が起こっています。
簡単に申しますと、ROM製作販売者である被写体となるレイヤーとイベント参加レイヤーのキャラコスとの差と言えます。
つまり、ニーズやウォンツ、と言う概念が働きます。
これをレイヤー側、要はコスプレに扮する者ではなく、閲覧者と考えた場合、どの作品のどのキャラクターが求められているか、と言う事に視野を広げる事が出来ます。
またこの時、リーチとフリークエンシーと言う概念が働きます。1つのコスプレ写真をより多くの人に見て貰うのか、あるいは、1人当たりへのコスプレ写真の露出回数なのかと言う観点です。

様々な媒体と検索数、検索結果等を考慮しますと、実は国内レイヤーがコスプレに扮すると言う点での人気と閲覧者の求め得るコスプレ写真とに大きな隔たりが存在している事が分かります。
これは需要と供給とで説明する事が可能です。
ROM販売が上手くいっているレイヤーは、これを知っています(勿論、セクシーさ等で訴求しているパターンが殆どですが、純粋なクオリティで勝負なされている方もおります。どちらが正しいと言う訳ではありません)。
ですから、有名/著名と言う概念を、コスプレや原作を知らない人に迄周知する事を目標とした場合、需要に対してコスプレを供給する事が出来れば、必然的にある程度の認知度、もしくは存在感を示す事が出来るのです。

ですから、自演をする必要性やフレンドを増やす必要性、レイヤー間のコミュニケーションを密にする必要性、況して、コスプレ雑誌に取り上げられたり、SNS内ランキングに上位表示される必要性、アクセス数の多い写真ブログを持つカメラマンに撮って貰う必要性等は、根本的には不要なのです。
有名なコスプレイヤーがランキング上位にある事は必然ですが、ランキング上位に表示されているレイヤーが有名であるとは限りません。
これが有名レイヤー/著名レイヤーとなる為のヒントです。

勿論、上記に不要とした内容につきましても実施する事に何等問題はありません。レイヤー内での認知度向上も1つのファクターとなります。
しかし、自演だけは止めましょう(第三者の振りをして自身を持ち上げる行為を指します)。こんな事をするくらいであれば、寧ろ堂々と自己PRした方が遙かに健全で気持ちがいいと言えます。

もし、お悩みのレイヤーさんがいらっしゃいましたらお問い合わせ下さい。
勿論、弊社のコスプレモデルにご応募頂いても構いません。
ご協力差し上げます。
コスプレ写真集やコスプレROMを製作してみたい方は、コスプレROM/コスプレ写真集の作り方講座をご覧下さい。
また、コスプレROM活動をなさっている皆様で本格的なサポートをご希望の方は、ROM販売売上向上支援制度をご利用下さい。
尚、デジタル商材をお持ちの方は、コスプレイヤー向け委託販売(販売代行)サービスをご活用頂けます。
更に、ご自身によるセルフプロモーションやセルフブランディングを効果的に実施なさりたい皆様は、タレント/芸能業界関係者向け各種マーケティング・サービスをご活用下さい。コスプレイヤーの皆様でもご利用頂けますのでお問い合わせ下さい。

例1:キャラコスの早出し

これはコスプレだけに限りませんが、先行有利、と言うものがあります。
アニメが放送されてすぐにそのキャラコス写真を掲出すると言うのは、ポピュラーなPR法の1つです。
早出しですから、多少のクオリティや再現度、デザイン他が劣っていても、あまり問題視されません。
スピード勝負ですから1クール毎に気が抜けませんが、現役レイヤーの場合、流行のコスプレにはやがて乗る訳ですから先行しておいても特別問題にはなりません。
後で手直しも出来るのがコスプレの醍醐味です。

例2:造形物の作り込み

イベントでは持ち込めない長物の類や大きな造形物等は、写真際には大変映えます。
コスプレにおける認知度拡大において最重要課題となるのがコスプレ写真ですから、その写真上でのPRに向いているのが、手の込んだ造形物や大物造形物です。
レイヤーであれば完コスは当然ですから、そのクオリティを突き詰めますと似合う/似合わない、或いは、被写体そのものの素材勝負になってしまう恐れがあります。
従って、1つのキーアイテムとして、造形物のクオリティ等もポイントにしてみますと効果的です。

例3:マイナーコスの大家

作品そのものの知名度が乏しい、或いは、作品そのものは著名でもその中でマイナーなキャラクターのコスプレを披露する等、マイナーキャラコスに特化する(勿論、著名どころもカバー)と言うのも手の一つです。
人気のあるコスプレ、競合コスプレが多い場合、写真そのものが埋もれてしまいます。
埋もれない、或いは、埋もれても浅い、そんなマイナーコスは1つの武器となります。

例4:大胆なアレンジメント

基本的に完コスでは、原作元キャラを如何に再現するか、如何に元デザインを踏襲するかが重要となってきます。
従って、妙なアレンジは、レイヤーの間では毛嫌いされる傾向にあります。
しかし、ターゲットがレイヤーならざる者の場合、元キャラを知っているとは限りません。
つまり、元キャラを活かし、より見映えが良くなるようアレンジを加えると言うのも1つの手です。
但し、やり過ぎますとレイヤーの間から不満や不評を招く恐れがあるのも事実です。

例5:シーン再現の完成度

これはよく見られるのですが、原作シーンを再現する撮影、或いは、加工です。
人気作品(ここで言う人気作品とは、どちらかと言うとレイヤー間で人気)の場合、シーン再現はよくなされます。
シーンの再現は、印象的でなくてはならず、また、非日常的な方が効果があります。
但し、こちらはターゲットが原作を知っている事が大前提となりますので、コアファン狙いとなります。
知らない者にも、あっと言わせる程のクオリティで見せると言う方法もありますが、かなり写真を弄る可能性がありますから写真加工技術のある方が必要となります。

上例は、既に実行なされているレイヤーの方がいらっしゃいます。
従って、そのまま踏襲されても効果がある訳では御座いませんのでご注意下さい。

売れないコスプレイヤー…ROMやグッズが売れない、反響が乏しいレイヤー

コスプレ活動、レイヤー活動をしている上で、その一部、或いは全部において、何か間違っています。
コスプレは基本的に趣味の分野です。趣味と仕事は全くその性質が異なります。
ROMやグッズを販売すると言う行為は、仕事の分野に近しくなります。ですから、趣味の感覚のままで売ろうとしても然して売れないのは当然ですし、反響が乏しいのも当たり前の事です。
この間違いや勘違いに自身で気付くのは困難ですし、既に売れている方からアドバイスを受ける事も困難です。売れる為の手の内をばらすような現役レイヤーはいません(教えてくれてもキーとなる箇所決して教えてくれないでしょう)。
まずは、コスプレROM/コスプレ写真集の作り方講座をご覧頂いた上で、弊社のコスプレ無料相談コーナーからご相談下さい。
何が何でも売りたいレイヤーの皆様は、ROM販売売上向上支援制度をご利用下さい。
また、デジタル商材をお持ちの方は、コスプレイヤー向け委託販売(販売代行)サービスをご利用下さい。
尚、ご自身によるセルフプロモーションやセルフブランディングを効果的に実施なさりたい皆様は、タレント/芸能業界関係者向け各種マーケティング・サービスをご活用下さい。コスプレイヤーの皆様でもご利用頂けますし、効果を実感する事が出来ますので是非、お試し下さい。

全てのレイヤーの方がヒントの通り実施したからと言って全て有名、もしくは人気が出る訳では御座いません。
方法論や考え方、また、その取り組みを実施したからと言って必ずしも著名になれる訳では御座いませんのでご注意下さい。
同様に、コスプレ写真が作品である以上、必ずクオリティの善し悪しが最重要課題です。如何に狙い撃った手法を実施しても、作品となる写真やレイヤーご自身の完成度、加えて、その意識が低ければ、やはりどうにもならないと言う事もご理解下さい。

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更なる高みを目指すレイヤーのみに捧げる書「コスプロノミコン」

本コンテンツ「レイヤー道」をご覧頂き、概ね納得なされた方や参考になったと感じた方、勉強になったと思われた方、それ程、自分自身が思い描く理想的なレイヤー像から外れていないと思われたレイヤーの皆様には、更に深奥を記述したコスプレ魔道書「コスプロノミコン」と言うコンテンツが御座います。

本ページをご一読頂き、合わない、違和感を感じた、全く意見が違う、こんなのはコスプレではない等と思われた方には、コスプロノミコンも相容れませんので離脱して下さい。

コスプロノミコンは、ジョークコンテンツでもありますので、真面目な方には不向きなコンテンツとなっております。
ご覧頂く事はどなたでも出来ますが、どうか広い心でお臨み下さい。

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ロメオ・イ・フリエタだから出来るレイヤーの為のオーディション開催

レイヤー道をご覧頂き、ご自身のレイヤーとしての可能性を伸ばしてみたい、活かしてみたいと思われました皆様は、「タレント・オーディション情報」をご覧になってみて下さい。

コスプレへの造詣を深め、研究し、研鑽しております弊社ならではの、他では決して見る事の出来ないレイヤーの皆様の為のオーディションを常時開催しております。
単なる公募とは全く異なるコスプレイヤーならではの種別や特徴、特技を披露する事が出来ますオーディションを随時、考え、開催して参りますので、是非、ご参加下さい。

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コスプレイヤー登録制度

コスプレイヤー登録とは

本レイヤー道をご覧頂き、魅せるレイヤーとして、或いは、注目されるレイヤーとして活動して行きたい方がいらっしゃいましたら、是非、弊社のコスプレイヤー登録制度をご利用下さい。
より一段上のコスプレイヤーモデルとして芸能活動をして行きたいレイヤーの皆様は、コスプレモデルをご参照下さい。

レイヤーとして活動しているが今一つ反響がない、コスプレのクオリティを頑張っているのに反応が乏しい、レイヤーとしてお仕事してみたい、ROMが売れなくて困っている、信頼出来る相談相手がいない、衣装選びで悪戦苦闘している、レイヤーとしてもっと活躍したいがどうすればいいのか分からない、もっとコスプレしたいがお金がない他、色々困っているコスプレイヤーの方がいらっしゃると思います。

弊社では、タレント登録制度と言うシステムを用意しております。
本業(学業等)とは別にレイヤーとしてお仕事をしてみたい、或いは、副業的にご自身で頑張っていらっしゃる方を協力・支援する制度です。
今一つ思い通りに活動出来ていない方は、労力の方向性が誤っている可能性が御座います。
これをより効果的に導き、また、実際に弊社からお仕事のご依頼や手引きをさせて頂きます。

コスプレイヤーとしての本制度ご登録に限り、男性レイヤーのご登録も可能です(コスプレモデルでは現在、ご応募対象外となっております)。
コスプレイヤーとしてご登録が可能な理由と致しまして、クオリティの高い小道具や造形物の製作や手の込んだドーラーの方等には、男性であってもお仕事が発生する事があるからです(この場合、大抵において過去作品をご覧頂いて気に入って頂く可能性が高いです)。
一属一種なクオリティや作り込みに長けた方である場合、仕事の数や幅は多いとは言えませんが、イベントに呼びたい、キャンペーンに使いたいとおっしゃられる方もおりますので、ご登録頂けます。

コスプレイヤー登録条件:13歳以上の男女レイヤー、心身共に健康な方…※キャラコス、完コス志向の方(男性に限りドーラーも可)
ご登録料:3,000円(税別)
管理費:無料(※管理作品数が多い場合や映像管理が必要な場合、有償となります)

コスプレイヤーとしてのご登録お申込は、タレント登録フォームから登録芸能ジャンル「コスプレイヤー」をお選び頂き、ご応募下さい。
また、よくある質問:コスプレイヤーモデル/タレント/アイドル編と言うQ&A集もご用意致しておりますのでご一読下さい。

撮影依頼等からの代行窓口&報酬交渉代行徴収サービス

コスプレイヤーとして活動していますと、個人SNSアカウントや自サイト、ブログ、Twitter等、WEB媒体を通じた個人カメラマンやイベンター、企画者、団体他からのお仕事依頼や撮影依頼等が来ていると思います。
実は、この手の第三者からの接触が最もトラブルを招く原因となっており、また、対応に困っていると言うお話をよく伺います。
撮影やお仕事は引き受けてみたいものの、信頼性や身の安全にご不安がある場合、また、ギャラ交渉(報酬・お金に関する交渉事)が苦手と言う方の為に、これらの業務を代行致します。
弊社では、ご登録頂きましたコスプレイヤーの方で、これらの代行業務をご希望になった皆様を対象に、お仕事や撮影依頼者との交渉、並びの報酬の取り決め、徴収等を代行させて頂きます。
本代行業務は、ご登録頂いた全てのレイヤーの皆様への強制ではなく、ご希望頂いた方のみを対象とさせて頂きます。
この場合、弊社の預かり所属者の一部として代行業務を実施させて頂きますので、見知らぬ第三者からの接触があった場合、弊社に迄御連絡下さい。
ご希望のレイヤーの皆様は、タレント登録フォームの備考欄に「交渉代行業務希望」と記載してお申込下さい。

委託販売をご希望のレイヤーの皆様へ

コスプレROM等のデジタル写真集他、レイヤーとしての商材をお持ちの方は、弊社で委託販売させて頂きます。
詳しくは、コスプレイヤー向け委託販売(販売代行)サービスをご覧下さい。
また、ご自身の商品やアイデアが商材として委託可能かどうか、或いは、商材化可能かどうかのご相談は、お問い合わせフォームから件名「委託販売相談」をお選び頂き、お問い合わせ内容に「委託販売商材取扱相談」の旨記載し、その詳細を添えてご連絡下さい。
尚、コスプレROM活動に関しますサポート等は、ROM販売売上向上支援制度をご活用下さい。

NG設定はできますか?

はい、勿論、NG行為やお引き受けできないお仕事を予め設定しておく事が出来ます。
本文中にも御座いますが、例えば、遠征(遠出)が出来ない場合、活動範囲を設定する事が出来ますし、また、撮影会等において極端な露出や下着・水着の撮影、ローアングル撮影、持込衣装NG等、予めお伝え頂ければ、これらは禁止行為とする事が出来ます。
出来ないお仕事を嫌々するのではなく、出来る範囲で最高のお仕事をする事が一番ですから、ご遠慮なくお伝え下さい。

Cureやコスプレイヤーズアーカイブ、WorldCosplay他、SNSをご活用のレイヤーの皆様は、お問い合わせ内容にご本人様ご利用のURLの記載も宜しくお願い致します。

本文中に御座いますドーラーとは着ぐるみを指す言葉で、広義な意味でコスプレイヤーの一種に含まれます。但し、アミューズメントパーク等で見られるマスコット人形の着ぐるみとは異なり、ここで意味する着ぐるみとは、ロボットや戦隊ヒーロー、特撮ヒーロー等、造形を伴うものとなりますのでご注意下さい。

複数キャラあわせ等が出来ます相方やレイヤー仲間のいらっしゃる皆様は大歓迎です。人気作品や人気シリーズ等では、複数のキャラコスが一堂に会す事でより迫力が出ます。お仕事は限定されますが、是非、複数あわせの出来る皆様はご登録下さい。

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